「これって蚊?それともダニ?」
夏の虫刺されで迷ったこと、ありませんか?
「腕にぽつっと赤い跡…蚊に刺されたと思ってたら、全然治らない😰」
「市販薬で様子見てたけど、だんだん広がってきた…これって大丈夫?」
蚊とダニでは、刺された跡の出方・場所・経過がまったく異なります。見分け方を知らないまま放置すると、適切なケアが遅れて重症化するリスクがあります。
📌 この記事を読むとわかること
- ✅ 蚊 vs ダニ、刺し跡の決定的な見分け方
- ✅ 今すぐ病院に行くべき危険なサイン
- ✅ 家でできる応急処置・NG行動
- ✅ マダニに刺されたときの絶対にやってはいけない対処法
🚨 読まないと起きること
ダニ刺されを蚊と勘違いして放置→かゆみが数週間続く・感染症を見逃す…というケースが実際に起きています。特にマダニによる感染症は命に関わる場合があります。
目次
- 蚊に刺された跡の特徴と症状
- ダニに刺された跡の特徴と症状
- 蚊とダニに刺された跡の見分け方
- ダニの種類別・刺された跡と注意点
- かゆみを悪化させないための注意点
- 家庭でできる応急処置とケアの方法
- 医療機関を受診すべきタイミング
- 皮膚科での診断と治療内容
- 蚊・ダニ被害を予防するための対策
- まとめ
この記事のポイント
蚊は刺後すぐ露出部に症状が出るのに対し、ダニは数時間〜数日後に衣類で覆われた部位に集中して現れる。マダニは重篤な感染症を媒介するため自己処置は禁忌で、発熱などの全身症状を伴う場合は速やかに医療機関を受診することが重要。
💡 蚊に刺された跡の特徴と症状
蚊に刺された直後、皮膚には小さな赤い膨らみ(膨疹)が現れます。この反応は蚊が唾液を皮膚に注入することで引き起こされるアレルギー反応であり、ほとんどの人が経験する一般的な症状です。膨疹は直径1〜2センチ程度のことが多く、中心部が少し白っぽく、周囲が赤くなることがあります。
かゆみは刺された直後から始まり、数時間以内にピークを迎えることが一般的です。刺された部位は少し盛り上がり、押すと白く変色することもあります。多くの場合、1〜2日ほどで症状は自然に治まりますが、強くかきむしると跡が残ることがあります。
子どもや過去に蚊に刺されたことが少ない人では、「スキター症候群」と呼ばれる強いアレルギー反応が起きることもあります。この場合は刺された部位が大きく腫れ上がり、水ぶくれができたり、発熱や全身倦怠感を伴うこともあります。スキター症候群はEBウイルスとの関連も指摘されており、注意が必要です。
また、蚊は日本脳炎やデング熱、マラリアなどの感染症を媒介することもあります。海外渡航後に蚊に刺された場合は、感染症の可能性も視野に入れた対応が求められます。
Q. 蚊とダニに刺された跡はどう見分けますか?
蚊とダニに刺された跡は主に3点で見分けられます。①症状が出るまでの時間(蚊は数分以内、ダニは数時間〜数日後)、②刺された部位(蚊は顔・腕など露出部、ダニは腰・腹など衣類で覆われた部位)、③かゆみの持続期間(蚊は1〜2日、ダニは1週間以上)が主な違いです。
📌 ダニに刺された跡の特徴と症状
ダニに刺された跡は、蚊の場合と比べて症状が出るまでに時間がかかることが多いという特徴があります。ダニの種類にもよりますが、刺された直後にはほとんど気づかないことが多く、数時間から数日後になってから皮膚に変化が現れます。
典型的な症状としては、強いかゆみを伴う赤い丘疹(小さな盛り上がり)が複数個、まとまって現れることが挙げられます。特にマダニに刺された場合は、ダニが皮膚に食いついたまま長時間過ごすことがあり、取り除いた後に周囲が赤く腫れ上がります。
ツメダニやイエダニなどの室内に生息するダニに刺された場合には、衣類で覆われた部位(腹部、腰周り、太ももの内側など)に症状が集中して現れることが多いです。皮膚の柔らかい部位を好んで刺す傾向があります。
かゆみは非常に強く、就寝時に悪化することが多いです。かきむしりによって皮膚が傷つき、二次感染(とびひなど)を引き起こすリスクもあります。また、ダニに刺されたことによって引き起こされるアレルギー反応が長引き、症状が1〜2週間以上続くこともあります。
✨ 蚊とダニに刺された跡の見分け方
蚊とダニに刺された跡を見分けるには、いくつかのポイントを確認するとよいでしょう。まず確認したいのは「症状が出るまでの時間」です。蚊の場合は刺された直後から数分以内に症状が始まりますが、ダニの場合は数時間から数日後に現れることが一般的です。
次に「刺された跡の数や分布」を確認してください。蚊に刺された跡は1〜数個程度のことが多く、肌の露出している部位に集中します。顔・首・腕・足などに現れることがほとんどです。一方、ダニに刺された跡は複数個がまとまって現れることが多く、衣類で覆われた部位(腰・腹・太ももの内側・腋の下など)に出やすい傾向があります。
「跡の形状や大きさ」も参考になります。蚊の跡は比較的均一な丸い膨疹が多いのに対し、ダニの跡は中心に小さな赤い点(刺し口)があり、周囲に赤みや腫れが広がるケースが目立ちます。特にマダニに刺された場合は、ダニが皮膚に食いついた状態のまま発見されることもあります。
「かゆみの持続時間」も大きな違いです。蚊によるかゆみは1〜2日で自然に落ち着いてくることが多いですが、ダニによるかゆみは長引きやすく、1週間以上続くこともあります。また、就寝中にかゆみで目が覚めるような場合はダニの可能性が高いといわれています。
以上のポイントをまとめると、次のような目安になります。
| 比較項目 | 蚊 | ダニ |
|---|---|---|
| 症状が出るまでの時間 | 刺されてすぐ(数分以内) | 数時間〜数日後 |
| 好発部位 | 肌の露出部(顔・腕・脚など) | 衣類で覆われた柔らかい部位 |
| 跡の数 | 1〜数個 | 複数個がまとまって出ることが多い |
| かゆみの持続 | 1〜2日程度 | 1週間以上続くこともある |
| 夜間のかゆみ | 比較的少ない | 悪化しやすい |
Q. マダニに刺されたとき自分で取り除いてもよいですか?
マダニに刺された場合、自己処置は絶対に避けてください。マダニは口器を皮膚に深く刺して固定されているため、無理に引き抜くと口器が皮膚内に残り感染リスクが高まります。マダニはSFTSや日本紅斑熱など重篤な感染症を媒介するため、発見したら速やかに皮膚科などの医療機関で専用器具による処置を受けることが重要です。
🔍 ダニの種類別・刺された跡と注意点
一口に「ダニ」といっても、日本に生息しているダニにはさまざまな種類があり、刺された跡や引き起こされる症状も異なります。それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
✅ イエダニ
イエダニはネズミに寄生するダニですが、ネズミが駆除されたあとや、ネズミが天井裏などで死んだ場合に人間に吸血することがあります。刺された跡は赤い点状の皮疹で、強いかゆみを伴います。腹部や背中など、衣類で覆われた部分に出やすいです。イエダニはリケッチアなどの感染症を媒介する可能性もあるため注意が必要です。
📝 ツメダニ
ツメダニは畳やカーペットに生息し、チリダニなどの小さなダニを餌としていますが、誤って人間を刺すことがあります。刺された跡は赤い丘疹で、強いかゆみが特徴です。夏から秋にかけて被害が増える傾向があります。衣類と皮膚が触れる部分に出やすいです。
🔸 マダニ
マダニは山や草むらなどの屋外に生息するダニで、体長は吸血前で1〜3ミリ程度ですが、吸血後は数倍に膨れ上がります。皮膚に食いついたまま数日間吸血し続けることがあり、気づいたときにはすでにダニが皮膚に刺さっている状態になっていることがほとんどです。
マダニは重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、日本紅斑熱、ライム病、つつが虫病などの重篤な感染症を媒介することが知られています。SFTSは致死率が高く、特に注意が必要です。マダニに刺されたと思われる場合は、無理に取り除こうとせず、必ず医療機関を受診してください。無理に引き抜くとダニの一部が皮膚に残り、感染リスクが高まります。
⚡ チリダニ(ヒョウヒダニ)
チリダニは直接人を刺すことはほとんどありませんが、その死骸や糞がアレルギーの原因となります。アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、ぜんそくなどの原因として知られています。刺し跡ではなくアレルギー反応として皮膚症状が出るため、虫刺されの跡とは性質が異なります。
💪 かゆみを悪化させないための注意点
虫刺されのかゆみに対して多くの人が行ってしまいがちな「かきむしり」は、症状を大きく悪化させる原因になります。かいてしまうと皮膚バリアが傷つき、細菌が入り込んで二次感染(とびひや蜂窩織炎など)を引き起こす可能性があります。また、かくことによってさらにかゆみを感じやすくなるという悪循環に陥ることもあります。
かゆみを感じたときは、爪を立てて刺激するのではなく、患部を冷やすことが有効です。冷水や保冷剤をタオルで包んで当てると、炎症と神経の興奮が鎮まり、かゆみが和らぎます。ただし、直接皮膚に氷を当てると凍傷の恐れがあるので注意が必要です。
お風呂に入ると体温が上がり血流が促進されるため、かゆみが増強することがあります。症状がひどい時期はぬるめのお湯で短時間の入浴にとどめ、入浴後は保湿剤でスキンケアを行うとよいでしょう。
また、アルコール摂取も血流を促進するためかゆみを悪化させます。症状が強い時期には飲酒を控えることをおすすめします。辛い食べ物や香辛料も同様に体を温め、かゆみを誘発することがあるため注意が必要です。
衣類については、患部を締め付けるような服装や合成繊維の服は摩擦や刺激で症状が悪化することがあります。綿素材のゆったりした衣類を選ぶことが望ましいです。特にダニに刺されたと考えられる場合は、寝具の洗濯・乾燥や部屋の掃除を行い、再被害を防ぐことも重要です。
Q. 虫刺されで医療機関を受診すべき症状は何ですか?
虫刺されで医療機関を受診すべき状況は、①症状が1週間以上改善しない、②患部が膿んでいる・じゅくじゅくしている、③広範囲に腫れや赤みが広がっている、④刺された後に発熱・倦怠感・頭痛などの全身症状がある場合です。呼吸困難など重篤なアレルギー症状(アナフィラキシー)が現れた場合は、直ちに救急受診が必要です。

🎯 家庭でできる応急処置とケアの方法
蚊やダニに刺された直後に家庭で行える応急処置について説明します。まず最初に行うべきことは、患部を石鹸と水でやさしく洗い流すことです。これにより表面の汚れや唾液成分を除去し、感染リスクを下げることができます。
その後は前述のように冷やすことが効果的です。冷やすことで血管が収縮し、炎症物質の拡散を抑えられます。10〜15分程度、タオルで包んだ保冷剤を当てるとよいでしょう。
市販の虫刺され薬については、かゆみ止め成分(ジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン成分)やステロイド成分を含む外用薬が薬局で購入できます。症状が軽度であれば、これらを適切に使用することで症状を緩和できます。ただし、ステロイド成分を含む薬は長期連続使用による副作用があるため、使用期間に注意してください。特に顔や皮膚の薄い部位への使用は慎重に行う必要があります。
マダニに刺された場合は特別な注意が必要です。マダニは口器(ハルテル)を皮膚に深く刺して固定されているため、無理に引き抜こうとすると口器が皮膚内に残ってしまいます。ピンセットで引き抜こうとしたり、ライターで炙ったりする行為は絶対に避け、必ず皮膚科や医療機関で処置を受けてください。
また、かゆみが特に強い夜間には、経口の抗ヒスタミン薬(花粉症の薬など)が症状を緩和することがあります。ただし、これも市販薬の使用説明書をよく読み、適切に使用することが大切です。症状が強い場合や改善が見られない場合は、自己判断で対処し続けるのではなく、医師の診察を受けることをおすすめします。
💡 医療機関を受診すべきタイミング
虫刺されの多くは家庭でのケアで改善しますが、以下のような場合には早めに医療機関を受診することを強くおすすめします。
まず、「症状が数日経っても改善しない、あるいは悪化している」場合です。かゆみや赤み、腫れが1週間以上続く場合は、感染や強いアレルギー反応が疑われるため、皮膚科での診察が必要です。
次に「患部に膿がたまっている、じゅくじゅくしている」場合は、二次感染(細菌感染)の可能性があります。こうした場合は抗生物質による治療が必要なことがあります。放置すると感染が広がり、蜂窩織炎や敗血症など重篤な状態になるリスクもあります。
「広範囲にわたる腫れや赤み」が見られる場合も要注意です。刺された部位を中心に急速に赤みや腫れが広がっている場合は、重篤なアレルギー反応や感染症の可能性があります。特にアナフィラキシー(蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下などを伴うショック状態)の症状が見られる場合は、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
「発熱・悪寒・倦怠感・頭痛・筋肉痛」などの全身症状が刺された後に現れた場合は、感染症の媒介が疑われます。特にマダニに刺されたあとにこれらの症状が出た場合は、SFTSや日本紅斑熱などの重篤な感染症の可能性があります。これらは早期治療が非常に重要であるため、できるだけ早く医療機関を受診してください。
「子どもや高齢者が刺された場合」も慎重な対応が必要です。子どもはスキター症候群など強いアレルギー反応を起こしやすく、高齢者は免疫力が低下していることがあるため、症状が軽くても早めの受診が安心です。
また、「マダニが皮膚に刺さっている状態で発見された」場合は、自己処置を行わず直ちに医療機関を受診してください。ダニが皮膚に食いついてから48時間以内に除去できれば感染リスクを減らせるという報告もあるため、発見したら迷わず受診することが大切です。
Q. 室内ダニを効果的に減らす方法を教えてください。
室内ダニ対策には以下が有効です。①エアコンや除湿機で湿度を60%以下に保つ、②寝具を定期的に洗濯し布団乾燥機で50〜60℃以上に加熱する(この温度でダニは死滅します)、③掃除機がけを週2〜3回丁寧に行う、④防ダニ加工の寝具カバーを使用する。特に梅雨から夏はダニが増殖しやすいため、集中的な対策が推奨されます。
📌 皮膚科での診断と治療内容
虫刺されの症状で皮膚科を受診した場合、医師はまず問診と視診によって診断を行います。「いつ症状が出たか」「どのような環境にいたか」「アウトドアや山・草むらへの外出歴はあるか」「ペットを飼っているか」「寝具の状態はどうか」などの情報が診断の手がかりになります。必要に応じて、ダーモスコピー(皮膚鏡)を使った詳細な観察が行われることもあります。
治療は症状の種類や重症度によって異なります。かゆみや炎症に対しては、ステロイド外用薬(副腎皮質ホルモン剤)が処方されることが多いです。症状が強い場合や広範囲に及ぶ場合は、内服のステロイド薬や抗ヒスタミン薬が処方されることもあります。
二次感染が起きている場合は、抗生物質の外用薬や内服薬が処方されます。患部を清潔に保ちながらしっかり治療することが重要です。感染が重篤な場合や全身症状を伴う場合は、入院治療が必要になることもあります。
マダニが皮膚に食いついている場合の処置は、医師が専用の器具を用いてダニを慎重に除去します。除去後は傷口を消毒し、感染症の予防のための投薬が行われることもあります。また、マダニに刺された後は感染症の潜伏期間を考慮し、2〜3週間程度は体調変化に注意して、発熱などの症状が出た場合はすぐに医療機関を受診することが大切です。
虫刺されによる皮膚症状は、適切な治療を受ければほとんどの場合は改善します。症状を長引かせないためにも、悪化する前に皮膚科を受診することが大切です。
✨ 蚊・ダニ被害を予防するための対策
蚊やダニに刺される被害を減らすためには、日常的な予防策を講じることが重要です。それぞれの虫の生態や生息場所に合わせた対策を行いましょう。
🌟 蚊への対策

蚊は水場で繁殖するため、庭や周辺の水たまりをなくすことが基本的な対策です。植木鉢の受け皿、バケツ、雨水タンクなどに水がたまらないよう定期的に確認しましょう。
外出時には虫よけスプレーを使用することが有効です。DEET(ディート)やイカリジンを主成分とした虫よけが効果的とされています。子どもへの使用については年齢に応じた濃度や使用上の注意がありますので、製品の説明書をよく確認してください。長袖・長ズボンを着用して肌の露出を減らすことも効果的です。
室内では蚊取り線香や電気蚊取り器を活用するとよいでしょう。窓や玄関には網戸を設置し、蚊の侵入を防ぐことも大切です。夜間に活動することが多いヒトスジシマカ(ヤブ蚊)に対しては、特に夕方から夜間の外出時に対策を強化しましょう。
💬 室内ダニへの対策
室内ダニを減らすためには、こまめな掃除と換気が基本です。ダニは高温多湿な環境を好むため、湿度を60%以下に保つことが効果的です。エアコンや除湿機を活用して室内の湿度を管理しましょう。
寝具はダニの温床になりやすいため、定期的に洗濯し、天日干しや乾燥機で高温乾燥させることが重要です。ダニは50〜60℃以上の温度で死滅するとされています。布団乾燥機の使用も効果的です。また、防ダニ加工の寝具カバーを使用することも予防に役立ちます。
畳やカーペットはダニが繁殖しやすい場所です。掃除機がけを週2〜3回行い、ゆっくりと丁寧にかけることでダニの死骸やフンを除去できます。特に梅雨から夏にかけてはダニが増殖しやすいため、集中的に対策を行いましょう。
✅ マダニへの対策
マダニは山・草むら・藪・農耕地などに生息しています。アウトドアや野外活動の際には長袖・長ズボンを着用し、靴の中にズボンの裾を入れるなど、肌の露出を最小限にすることが大切です。帽子や手袋も有効です。
野外活動後は全身を入念にチェックしましょう。マダニは体の薄い部分(首の後ろ、腋の下、膝の裏、股間など)に食いつくことが多いです。入浴時に鏡を使ってしっかり確認する習慣をつけましょう。衣類はすぐに洗濯するか、乾燥機にかけることが効果的です。
ペット(犬・猫)がいる家庭では、散歩後にペットの体もチェックし、マダニが付着していないか確認することが重要です。ペット用の防ダニ薬の使用について、獣医師に相談するとよいでしょう。ペットを介してマダニが室内に持ち込まれることがあります。
📝 家庭全体でできる環境整備
家全体のダニ対策として、室内の整理整頓を心がけることも有効です。不要な物を減らし、ほこりがたまりにくい環境を作ることが大切です。ソファやクッション、ぬいぐるみなどもダニの生息場所になるため、定期的に洗濯や掃除を行いましょう。
また、家にネズミが侵入している場合はイエダニの原因になります。ネズミの侵入経路を塞ぐことや、ネズミが発生している場合は専門業者に駆除を依頼することも考えましょう。ネズミが駆除された後にイエダニが人間に向かってくることがあるため、駆除後も注意が必要です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、夏場を中心に虫刺されによる皮膚症状でご来院される患者様が増加しており、蚊とダニを混同されたまま長期間ご自身でケアを続けてしまい、症状が悪化した状態で受診されるケースも少なくありません。特にマダニに刺された場合は重篤な感染症を引き起こすリスクがあるため、野外活動後に原因不明の発熱や倦怠感が続く場合は、躊躇せず早めにご相談いただくことを強くおすすめします。かゆみや皮膚の変化が気になる際は「たかが虫刺され」と放置せず、お気軽に受診していただければ、症状に合わせた適切な治療で早期改善をサポートいたします。」
🔍 よくある質問
主に3つのポイントで見分けられます。①症状が出るまでの時間(蚊は数分以内、ダニは数時間〜数日後)、②刺された部位(蚊は顔・腕など露出部、ダニは腰・腹など衣類で覆われた部位)、③かゆみの持続期間(蚊は1〜2日、ダニは1週間以上続くことも)が主な違いです。
ダニによるかゆみは就寝時に悪化しやすい傾向があります。これはダニが寝具や布団を好んで生息し、就寝中に活動して刺すことが多いためです。夜間にかゆみで目が覚めるような場合は、ダニが原因である可能性が高いと考えられます。寝具の洗濯・乾燥や防ダニカバーの使用が予防に有効です。
自己処置は絶対に避けてください。マダニは口器を皮膚に深く刺して固定されているため、無理に引き抜くと口器が皮膚内に残り感染リスクが高まります。ピンセットで引き抜いたり、ライターで炙る行為も危険です。マダニを発見した場合は、速やかにアイシークリニックなどの医療機関を受診し、専門の器具で処置を受けてください。
以下の場合は早めに受診することをおすすめします。①症状が1週間以上改善しない、②患部が膿んでいる・じゅくじゅくしている、③広範囲に腫れや赤みが広がっている、④刺された後に発熱・倦怠感・頭痛などの全身症状がある、⑤呼吸困難など重篤なアレルギー症状がある場合は救急受診が必要です。
室内ダニ対策には以下が有効です。①湿度を60%以下に保つ(エアコン・除湿機の活用)、②寝具を定期的に洗濯し乾燥機や布団乾燥機で高温乾燥(50〜60℃以上でダニは死滅)、③週2〜3回丁寧に掃除機がけを行う、④防ダニ加工の寝具カバーを使用する。特に梅雨〜夏はダニが増殖しやすいため、集中的に対策しましょう。
💪 まとめ
蚊とダニに刺された跡は、症状が出るまでの時間、刺された部位の分布、かゆみの持続期間などいくつかの点で違いがあります。蚊の場合は刺された直後から症状が出て、露出した皮膚に現れることが多いのに対し、ダニの場合は遅れて症状が出ることが多く、衣類で覆われた柔らかい部分に集中する傾向があります。
家庭でのケアとしては、患部を冷やすこと、かきむしらないこと、市販の虫刺され薬を適切に使用することが基本です。ただし、マダニが刺さっている場合や、発熱・全身倦怠感などの全身症状を伴う場合、症状が長引く場合は、自己判断での対処は避け、早めに皮膚科や医療機関を受診することが大切です。特にマダニは重篤な感染症を媒介するリスクがあるため、適切な医療対応が求められます。
予防のためには、日常的な環境整備(寝具の洗濯・換気・掃除)、屋外での防護対策(長袖・長ズボン・虫よけスプレー)、屋外活動後の全身チェックが有効です。蚊やダニによる被害を最小限に抑えるために、正しい知識と予防策を日常生活に取り入れていきましょう。
皮膚に気になる症状がある場合や、虫刺されと思われる跡がなかなか改善しない場合は、ぜひアイシークリニック渋谷院にご相談ください。専門の医師が丁寧に診察し、症状に合わせた適切な治療を提供いたします。
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – マダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)や日本紅斑熱、ライム病などの感染症に関する公式情報、およびマダニ刺症への対応指針の参照
- 国立感染症研究所 – SFTSをはじめとするマダニ媒介感染症・蚊媒介感染症(日本脳炎・デング熱等)の疫学情報、感染経路、症状、予防策に関する詳細データの参照
- 日本皮膚科学会 – 虫刺されによる皮膚症状(膨疹・丘疹・スキター症候群等)の診断基準、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬による標準的治療方針、および二次感染対応に関するガイドラインの参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務