春になると「なんとなく肌の調子が悪い」「マスクの跡が赤くなっている」と感じる方が増えてきます。気温が上がり始める春は、マスク内部が蒸れやすくなる一方で、乾いた風や花粉なども肌にダメージを与えるため、マスクによるかぶれや肌荒れが特に起こりやすい季節です。毎日マスクを着用することが生活の一部となった今、肌トラブルに悩む方は決して少なくありません。本記事では、春のマスクかぶれ・肌荒れの原因から、正しいスキンケア方法、受診の目安まで幅広く解説します。
目次
- 春にマスクかぶれ・肌荒れが増える理由
- マスクかぶれの主な症状と種類
- 肌荒れを悪化させる春特有の要因
- マスクの素材・種類と肌への影響
- マスクかぶれを防ぐ正しいスキンケア方法
- マスクの選び方と着け方のポイント
- 食事・生活習慣で内側からサポートする方法
- 市販薬・外用薬の活用と注意点
- 皮膚科・クリニックを受診すべき症状のサイン
- まとめ
この記事のポイント
春はマスク内の蒸れ・乾燥サイクル、花粉、紫外線増加が重なり肌荒れが悪化しやすい。セラミド保湿・低刺激マスク選択・生活習慣改善が基本対策で、1〜2週間改善しない場合は皮膚科受診を推奨。アイシークリニック渋谷院でも診療対応可能。

🎯 1. 春にマスクかぶれ・肌荒れが増える理由
春という季節は、気温・湿度・紫外線量・風の強さなど、肌を取り巻く環境が激しく変化する時期です。冬の間に乾燥でダメージを受けた肌は、春先になってもなかなか回復しきれず、バリア機能が低下した状態で新たな刺激にさらされてしまいます。
マスクを長時間着用することで、顔の下半分では独特の環境が生まれます。呼吸や汗によってマスク内の湿度は非常に高くなり、マスクを外した瞬間にその水分が一気に蒸発します。この「高湿→急激な乾燥」のサイクルが繰り返されることで、肌の水分が奪われやすくなります。さらに、マスクの縁が頬や鼻、耳の後ろに繰り返し触れることで、摩擦によるダメージも蓄積します。
春は気温の変動も大きく、暖かい日には汗をかきやすくなる一方、朝晩はまだ冷え込むことがあります。汗はマスク内にこもりやすく、皮脂や雑菌と混ざり合うことで、肌への刺激が高まります。こうした複合的な要因が重なることで、春はマスクかぶれや肌荒れが起こりやすい季節となるのです。
加えて、春は花粉が多く飛散するシーズンでもあります。花粉アレルギーを持つ方は、目や鼻のかゆみだけでなく、肌にも炎症反応が起こりやすい状態になっています。こうした体の内側からの炎症がある状態でマスクの刺激が加わると、症状がさらに悪化するケースも見られます。
Q. 春にマスクかぶれが起きやすい理由は?
春はマスク内の高湿状態と、外した際の急激な乾燥サイクルが繰り返されることで肌の水分が失われやすくなります。さらに紫外線の増加・花粉の飛散・PM2.5などが重なり、肌のバリア機能が低下した状態でマスクの摩擦が加わるため、かぶれや肌荒れが起こりやすい季節です。
📋 2. マスクかぶれの主な症状と種類
マスクかぶれと一言でいっても、その症状や原因はさまざまです。自分の肌トラブルがどのタイプに当てはまるかを把握することで、適切な対処が可能になります。
まず最も多いのが「接触皮膚炎(かぶれ)」です。マスクの素材や染料、プラスチックの鼻あて、耳ひもなどに含まれる成分にアレルギー反応を起こしたり、物理的な摩擦によって皮膚が刺激されたりすることで発症します。赤み、かゆみ、小さな発疹、ひどい場合には水ぶくれが生じることもあります。刺激性接触皮膚炎の場合は誰にでも起こりうるもので、アレルギー性の場合は特定の物質に対する過剰反応です。
次に多いのが「ニキビ・吹き出物の悪化」です。マスク内の高温多湿な環境は、皮脂の分泌を促進し、毛穴が詰まりやすくなります。さらにアクネ菌などの細菌が増殖しやすい環境になるため、マスクをするようになってからニキビが増えた、という方が多くいます。
「乾燥性の肌荒れ」も代表的な症状の一つです。先述のとおり、マスク内の湿度が高い状態から外した後の急激な乾燥が繰り返されると、肌の角質層が傷んでカサカサ・ざらざらとした状態になります。皮膚が薄くなってしまい、ちょっとした刺激にも赤みが出やすくなることもあります。
また、「色素沈着・くすみ」もマスクかぶれの一形態として現れることがあります。繰り返す炎症や摩擦が色素を作るメラニン細胞を刺激し、マスクの当たる部分だけが黒ずんだり、くすんで見えたりすることがあります。マスクかぶれが落ち着いた後にも色素沈着が残るケースも少なくありません。
「毛嚢炎(もうのうえん)」と呼ばれる、毛根を包む毛嚢に細菌感染が起こる症状もマスク着用と関連することがあります。顎や頬に赤くて小さな膿をもったぶつぶつができる場合は、毛嚢炎の可能性があり、一般的なニキビとは治療方法が異なります。
💊 3. 肌荒れを悪化させる春特有の要因
春にマスクかぶれや肌荒れが悪化しやすい理由には、マスク以外にも春特有の環境変化が大きく関係しています。
紫外線量の増加は見逃せない要因の一つです。一般的に紫外線量は夏に最大となりますが、春(3月〜5月)にかけても急激に増加します。特に4月・5月は真夏に匹敵するほどの紫外線量になる日もあります。紫外線は肌のバリア機能を低下させ、炎症を引き起こします。マスクで覆われていない額や目の周り、露出している首などは特に影響を受けやすく、顔全体の肌状態が悪化することで、マスクかぶれも起こりやすくなります。
花粉の影響も非常に重要です。スギ花粉は2〜4月に、ヒノキ花粉は3〜5月に多く飛散します。花粉はアレルゲンとなって肌に付着し、免疫反応を引き起こします。花粉症の方はもちろん、自覚症状のない方でも、長期的な花粉の付着によって肌が過敏になることがあります。マスクは花粉の吸入を防ぐ役割がある一方で、肌に触れる面に花粉が付着すると炎症の原因にもなります。
春は大気中のPM2.5や黄砂の飛散量も増える季節です。これらの微粒子が肌に付着すると、酸化ストレスを引き起こし、炎症を促進させます。敏感肌の方や、すでに肌のバリア機能が低下している方には特にリスクが高い環境です。
春は進学・就職・部署異動など、環境の変化によるストレスが多い季節でもあります。精神的なストレスはホルモンバランスを乱し、皮脂分泌の増加や免疫機能の変化につながります。肌のターンオーバーが乱れることで、肌荒れが治りにくくなるという悪循環が生まれることもあります。
さらに、春特有の温度差や季節の変わり目による自律神経の乱れも肌に影響します。血行不良や栄養素の偏りが生じると、肌の修復力が落ちて、マスクのような慢性的な刺激に対してより脆弱になります。
Q. マスクかぶれにはどんな種類の症状がある?
マスクかぶれの症状には主に4種類あります。マスク素材への反応による赤み・かゆみ・発疹を伴う接触皮膚炎、高温多湿による皮脂過剰が原因のニキビ悪化、蒸れと乾燥の繰り返しによるカサカサした乾燥性肌荒れ、そして炎症や摩擦が色素沈着を引き起こすくすみが挙げられます。

🏥 4. マスクの素材・種類と肌への影響
マスクの素材は肌トラブルの発生に大きく関わっています。市場にはさまざまな素材のマスクが流通しており、それぞれに特徴と肌への影響があります。
不織布マスクは現在最も一般的に使用されています。フィルタリング性能が高く感染予防には効果的ですが、表面が若干ざらついた構造のため、長時間着用すると摩擦によって肌を傷めやすい面があります。また、不織布マスクに使用される素材(ポリプロピレンなど)や、形を保つためのプラスチック製の鼻あて、耳ひもの素材に対してアレルギー反応を起こす場合もあります。
布マスクは繰り返し洗って使えるエコな選択肢として使用する方もいます。素材によって肌への刺激は異なりますが、コットン(綿)素材は比較的肌あたりが柔らかいものが多く、敏感肌の方にも向いていることがあります。ただし、洗い方や乾燥が不十分な場合に雑菌が繁殖し、かぶれや感染の原因になることもあります。
シルク素材のマスクやガーゼ素材のマスクは肌への刺激が少ないとされますが、感染予防効果は不織布マスクより劣ることが多く、シーンによって使い分けることが現実的です。
市場では「肌に優しい」「低刺激」と謳うマスクも数多く販売されています。内側に柔らかいコットン素材を使用したものや、縁にシリコンを使用して摩擦を減らす工夫をしたものなどがあります。こうした機能性マスクを選ぶことも肌トラブル予防の一つの方法です。
マスクのサイズが合っていないことも、意外な肌荒れの原因となります。小さすぎるマスクは頬や耳の後ろに強い摩擦を生じさせ、大きすぎるマスクは頻繁にずれ落ちて何度も触る行為が刺激につながります。自分の顔の形に合ったサイズを選ぶことが基本です。
⚠️ 5. マスクかぶれを防ぐ正しいスキンケア方法

マスクかぶれや肌荒れを予防・改善するためには、日々のスキンケアが非常に重要です。正しいスキンケアの方法を理解して実践することで、肌のバリア機能を守ることができます。
まず洗顔について見直しましょう。過剰な洗顔は皮脂を落としすぎて、かえって肌のバリア機能を低下させます。1日2回(朝・夜)を目安に、ぬるま湯(32〜35度程度)で丁寧に洗いましょう。洗顔料はよく泡立てて、泡で包み込むようにして洗い、すすぎは十分に行います。タオルで拭く際も、こすらずに押し当てて水分を吸わせるイメージで行います。
洗顔後の保湿は最も重要なステップです。洗顔後はできるだけ早く(1〜2分以内を目安に)保湿を行いましょう。セラミド配合の化粧水や乳液、クリームは肌のバリア機能を補修する効果が期待できます。ヒアルロン酸やグリセリンなど、水分を保持する成分を含むアイテムも有効です。
マスクをつける前のスキンケアも重要です。化粧水・乳液・クリームの順番で保湿を行い、肌が十分に潤った状態でマスクを装着しましょう。ただし、皮膜を形成するタイプの化粧品を厚塗りしすぎると、蒸れの原因になることもあります。適量を守ることが大切です。
マスクを外した後は、汗や汚れが肌に付着した状態が続かないよう、できるだけ早くスキンケアを行うようにしましょう。帰宅後すぐに洗顔・保湿を行う習慣をつけることで、蒸れた後の肌の乾燥を防ぐことができます。
紫外線対策も忘れずに行いましょう。春から紫外線は強くなります。日焼け止めはSPF30以上、PA++以上を目安にして、マスクで覆われない部分(額、目の周り、頬骨周辺、首)にしっかり塗布します。マスク着用中でも日焼け止めは塗っておくことが大切です。マスクとの摩擦でどうしても日焼け止めが落ちやすいため、外出中の塗り直しも意識しましょう。
マスクかぶれが起きている部分や赤みが出ている部分への刺激はできるだけ避けましょう。強い成分が入ったスキンケア製品(レチノール、AHA・BHAなどの酸系成分、高濃度ビタミンC誘導体など)は、肌が炎症を起こしている時期は一時的に休むことを検討してください。
Q. マスクかぶれを防ぐ正しいスキンケア方法は?
1日2回、32〜35度のぬるま湯で優しく洗顔し、洗顔後1〜2分以内にセラミドやヒアルロン酸配合の保湿アイテムを使用することが基本です。マスク装着前に保湿を行い、帰宅後はすみやかに洗顔と保湿を行う習慣をつけることで、バリア機能の低下を防ぐことができます。
🔍 6. マスクの選び方と着け方のポイント
肌トラブルを減らすためには、スキンケアだけでなく、マスクそのものの選び方と着け方も工夫することが大切です。
素材選びでは、肌あたりの柔らかさを重視することが基本です。不織布マスクであれば、肌側にやわらかい素材を使用したものや、耳ひもが肌に優しい素材のものを選びましょう。耳ひもの素材が合わない場合は、耳ひもを頭の後ろで固定するアジャスターを使用することで、耳への負担を軽減できます。
マスクのサイズは自分の顔に合ったものを選ぶことが重要です。日本では小さめ・普通・大きめなどのサイズ展開があるマスクも多く販売されています。特に顎や頬の部分が常に擦れていると感じる場合は、サイズが合っていない可能性があります。
着け方の工夫として、マスクと肌の間にガーゼを挟む方法があります。柔らかいコットン素材のガーゼを折り畳んでマスクの内側に入れることで、摩擦を和らげ、汗の吸収にも役立ちます。市販のマスクインナーを活用するのも一つの手段です。
マスクを長時間連続着用しないようにすることも肌荒れ対策につながります。職場や屋外など、状況が許す環境では定期的にマスクを外して肌を休ませる時間を設けましょう。ただし、感染予防が必要な場面ではマスクを正しく着用することが優先されます。
1枚のマスクを長時間使い続けることも、肌トラブルの原因になります。不織布マスクの場合は基本的に1日1枚を目安に使い捨てにし、布マスクの場合は毎日しっかり洗濯・乾燥させましょう。マスクに蓄積した汗・皮脂・細菌が肌に触れ続けることは、炎症やニキビの悪化につながります。
花粉の季節には、外出から帰ったらマスクの外側に花粉が付着しているため、マスクを外す際に顔に触れないように注意しましょう。使用済みマスクをすぐに処分することも大切です。
📝 7. 食事・生活習慣で内側からサポートする方法
肌荒れの改善には、外側からのスキンケアだけでなく、食事や生活習慣を整えることで内側からアプローチすることも重要です。
まず、バランスの取れた食事が肌の健康を維持する基本となります。肌の材料となるたんぱく質(肉、魚、卵、豆類)を十分に摂ることが大切です。たんぱく質は皮膚の細胞を作るもととなり、肌のターンオーバーを支えます。
ビタミン類も肌の健康に欠かせません。ビタミンAは皮膚の保護・修復に関わり、緑黄色野菜やレバー、卵などに含まれます。ビタミンCはコラーゲンの合成を助け、抗酸化作用があります。イチゴ、キウイ、ブロッコリー、パプリカなどに豊富です。ビタミンEは抗酸化作用があり、アーモンドやアボカド、植物油などに含まれます。ビタミンB2やB6はニキビや炎症の改善に関わる栄養素として注目されており、豚肉、納豆、バナナなどに含まれています。
腸内環境の改善も肌の状態に影響します。腸と皮膚は「腸皮相関」と呼ばれるほど密接な関係があり、腸内環境が乱れると皮膚に炎症が生じやすくなることが知られています。ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品や食物繊維を積極的に摂ることで、腸内フローラを整えることができます。
水分摂取も肌の保湿に関わります。1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに水分を補給しましょう。コーヒーや緑茶などのカフェインを多く含む飲料は利尿作用があるため、摂りすぎには注意が必要です。
十分な睡眠を確保することは、肌のターンオーバーを正常に保つために非常に重要です。肌の修復や再生は主に睡眠中に行われます。成長ホルモンが盛んに分泌される22時〜2時ごろに就寝するのが理想とされますが、それが難しい場合でも、7〜8時間の睡眠時間を確保するよう努めましょう。
ストレスは皮脂分泌を増やし、免疫バランスを乱す一因となります。春は環境変化が多く、ストレスを感じやすい季節でもあります。軽い運動、深呼吸、趣味の時間など、自分なりのストレス発散法を持つことが大切です。また、喫煙は皮膚の血行を悪化させ、ビタミンCを大量に消費するため、肌荒れに悪影響を与えます。禁煙・節煙を検討することも肌改善の一助となります。
Q. マスクかぶれで皮膚科を受診すべき目安は?
市販薬やセルフケアを1〜2週間続けても改善しない場合、赤みやかゆみが強い・水ぶくれができているなど症状が重い場合は早めに皮膚科を受診してください。アイシークリニック渋谷院では、接触皮膚炎・ニキビ・色素沈着など、マスクによる肌トラブルに対して個別の治療プランを提案しています。
💡 8. 市販薬・外用薬の活用と注意点
マスクかぶれや肌荒れがある程度起きてしまった場合、市販の外用薬を使用することも一つの選択肢です。ただし、使用に際しては正しい知識を持っておくことが大切です。
かゆみや赤みが強い場合、かぶれに使用できる市販のステロイド外用薬(弱〜中程度の強さのもの)が役立つことがあります。ステロイドは炎症を鎮める効果が高く、短期間・少量であれば安全に使用できます。ただし、顔への使用は一般に腕や脚に使用する場合より吸収率が高いため、弱いランクのものを選び、1〜2週間を目安に使用するようにしましょう。長期使用は皮膚が薄くなる、毛細血管が浮き出るなどの副作用につながることがあります。
抗ヒスタミン薬(かゆみ止め)の外用薬も、アレルギー性のかぶれやかゆみに対して使用できます。成分によっては光過敏症(日光に当たると赤くなる)を引き起こすことがあるため、使用中は特に日焼けに注意が必要です。
ニキビや吹き出物に対しては、イオウ・カンフル成分やサリチル酸配合の市販ニキビ薬が役立つことがあります。過酸化ベンゾイル(BPO)配合の市販品も登場しており、アクネ菌への抗菌作用が期待できます。
市販の薬用保湿クリームやヘパリン類似物質配合クリームは、乾燥性の肌荒れに有効です。ヘパリン類似物質は保湿力が高く、傷ついた肌の修復を助ける成分として医療の現場でも多く使用されています。処方薬として使用されることが多いですが、市販品でも一定の効果が期待できます。
市販薬を使用する際は、必ず添付文書をよく読み、用法・用量を守って使用してください。使用を開始して1〜2週間経っても改善が見られない場合、あるいは症状が悪化した場合は自己判断で使い続けず、医療機関を受診することをおすすめします。

✨ 9. 皮膚科・クリニックを受診すべき症状のサイン
マスクかぶれや肌荒れの多くは、正しいスキンケアや生活習慣の改善、市販薬の活用で改善することがありますが、中には医療機関での診察・治療が必要なケースもあります。以下のような症状が見られる場合は、早めに皮膚科や専門クリニックを受診することをお勧めします。
市販薬やセルフケアを1〜2週間続けても症状が改善しない、もしくは悪化している場合は受診のサインです。適切な診断なしに自己判断での対処を続けると、症状が長引いたり悪化したりすることがあります。
かゆみや赤みが非常に強い、水ぶくれができている、びらん(皮膚がただれた状態)が生じているなど、症状が重い場合は早期に受診しましょう。これらの症状はアレルギー性接触皮膚炎が強く疑われ、医師による適切な処方薬が必要です。
ニキビが大量に発生している、膿を伴うニキビ(嚢胞、結節)がある、何度もニキビを繰り返しているというケースも受診が推奨されます。重症のニキビは適切な治療をしないと、跡(ニキビ痕・凹み・色素沈着)が残ってしまうリスクが高まります。皮膚科では外用薬だけでなく、内服薬や各種治療を組み合わせた対応が可能です。
マスクかぶれによる炎症が治まった後に色素沈着が残ってしまった場合も、美容皮膚科やクリニックで相談することができます。ハイドロキノンなどの美白成分を含む外用薬や、レーザー・光治療などを用いた治療で改善が期待できます。
どの成分・素材に反応しているのかを調べたい場合は、パッチテスト(貼付試験)を皮膚科で受けることができます。特定のマスクを使用するたびに同じ場所に症状が出る場合は、アレルギー性の接触皮膚炎が疑われ、パッチテストによってアレルゲンを特定することが有効です。
アイシークリニック渋谷院では、肌荒れやニキビ、マスクかぶれなど、皮膚トラブルに関する相談や診察を行っています。市販薬や自己流のケアで改善しない肌の悩みをお持ちの方は、専門医に一度相談してみることをお勧めします。一人ひとりの肌の状態に合わせた治療プランをご提案しています。

👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、春になるとマスクによる肌トラブルを訴える患者様が増加する傾向があり、特に「スキンケアをしているのに改善しない」とお悩みの方が多くいらっしゃいます。マスクかぶれは接触皮膚炎・ニキビ・乾燥など原因が複合していることが多く、自己判断でのケアが症状を長引かせてしまうケースも少なくありません。肌の変化を感じたら早めにご相談いただくことで、より早期の改善が期待できますので、どうかお一人で抱え込まずに専門医を頼っていただければと思います。」
📌 よくある質問
春は気温・湿度の変動が大きく、マスク内の「高湿→急激な乾燥」のサイクルが繰り返されることで肌の水分が奪われやすくなります。加えて、紫外線の増加・花粉の飛散・PM2.5などの複合的な要因が肌のバリア機能を低下させ、マスクの摩擦や蒸れの影響を受けやすい状態になるためです。
肌に優しいぬるま湯での洗顔と、洗顔後1〜2分以内を目安にしたセラミドやヒアルロン酸配合の保湿アイテムによる保湿が基本です。マスク装着前に保湿を行い、帰宅後はすみやかに洗顔・保湿を行う習慣をつけることで、蒸れた後の急激な乾燥によるバリア機能の低下を防ぐことができます。
不織布マスクは感染予防効果が高い一方、摩擦で肌を傷めやすいため、内側にコットン素材を使用した低刺激タイプがおすすめです。また、自分の顔のサイズに合ったものを選ぶことが重要で、マスクと肌の間にガーゼやマスクインナーを挟む方法も摩擦軽減に効果的です。
市販薬やセルフケアを1〜2週間続けても改善しない場合、または赤みやかゆみが強い・水ぶくれができているなど症状が重い場合は、早めに皮膚科・クリニックへの受診をお勧めします。アイシークリニック渋谷院では、一人ひとりの肌の状態に合わせた治療プランをご提案しています。
食事・生活習慣の改善は肌を内側からサポートする有効な方法です。たんぱく質やビタミンA・C・Eを積極的に摂り、発酵食品で腸内環境を整えることが効果的です。また、7〜8時間の十分な睡眠を確保し、ストレスを適切に発散することで、肌のターンオーバーを正常に保ちやすくなります。

🎯 まとめ
春はマスクかぶれや肌荒れが特に起こりやすい季節です。気温・湿度の変動、紫外線の増加、花粉の飛散、環境変化によるストレスなど、複数の要因が重なることで肌のバリア機能が低下しやすくなります。そこにマスクの摩擦や蒸れ・乾燥のサイクルが加わることで、赤みやかゆみ、ニキビ、乾燥など、さまざまなトラブルが起きやすい状況が生まれます。
日々のスキンケアでは、肌に刺激を与えない優しい洗顔と十分な保湿が基本となります。マスクを選ぶ際は肌に合った素材とサイズを意識し、着け方や使い方にも気を配りましょう。食事・睡眠・ストレス管理といった生活習慣を整えることも、内側から肌を守る大切な手段です。
症状が軽い場合はセルフケアで対処できることもありますが、症状が長引いたり悪化したりしている場合は、皮膚科・クリニックへの早期受診が最善の選択肢です。春の肌トラブルを放置せず、適切なケアと必要に応じた医療的サポートで、健康な肌を維持していきましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 接触皮膚炎(かぶれ)の診断基準・治療指針、アレルギー性・刺激性接触皮膚炎の分類や外用薬の適切な使用方法に関する学会公式情報
- 厚生労働省 – マスク着用に関する公式ガイドライン、及び市販の外用ステロイド薬・抗ヒスタミン薬などの適正使用に関する情報
- PubMed – マスク着用による接触皮膚炎・ニキビ悪化・肌バリア機能低下に関する国際的な査読済み臨床研究論文群
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務