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緑色の痰は風邪の治りかけのサイン?医師が解説する痰の色と症状の関係

はじめに

風邪を引いた時、痰の色が変化することに気づいたことはありませんか。特に「緑色の痰が出たら風邪の治りかけ」という話を耳にしたことがある方も多いでしょう。しかし、この認識は医学的に正しいのでしょうか。

痰の色は体の状態を知る重要なサインの一つです。透明だった痰が白く濁り、やがて黄色や緑色に変化していく過程には、体内で起こっている免疫反応や感染症の状態が反映されています。

本記事では、アイシークリニック渋谷院の医療チームの知見をもとに、緑色の痰が出る原因、それが本当に風邪の治りかけなのか、そして受診すべきタイミングについて、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。痰の色で不安を感じている方、適切な対処法を知りたい方はぜひ参考にしてください。

痰とは何か

痰の正体と役割

痰は、気道から分泌される粘液と、そこに含まれる様々な成分が混ざり合ったものです。健康な状態でも、気道では1日に約100mlの粘液が産生されていますが、通常はこれを無意識のうちに飲み込んでいるため、痰として認識することはありません。

気道の粘液には重要な役割があります。まず、吸い込んだ空気に含まれるほこりや細菌、ウイルスなどの異物を捕らえて体外に排出する「浄化機能」があります。また、気道を湿潤に保ち、乾燥から守る「保湿機能」も担っています。さらに、免疫細胞や抗体を含むことで、感染から体を守る「防御機能」も果たしているのです。

痰が増える仕組み

風邪やその他の呼吸器疾患にかかると、気道が炎症を起こし、粘液の分泌量が増加します。これは体の防御反応の一環で、侵入した病原体を早く体外に排出しようとする働きです。同時に、炎症によって気道の粘膜が腫れ、線毛運動(粘液を喉の方向に運ぶ働き)が低下することで、痰が溜まりやすくなります。

また、感染症にかかると、免疫細胞が病原体と戦うために気道に集まります。この免疫細胞や、戦いに敗れた細胞の残骸、そして病原体そのものが粘液に混ざることで、痰の性状が変化していくのです。

痰の色が示す体の状態

透明・白色の痰

健康な状態、または風邪の初期段階でみられる痰の色です。主に粘液成分からなり、細菌やウイルスの感染がまだ軽度である状態を示しています。アレルギー性鼻炎や軽度の気管支炎でも、透明から白色の痰が出ることがあります。

粘液が白く見えるのは、粘液中に含まれる白血球や上皮細胞が増加しているためです。感染の初期段階や、アレルギー反応による炎症の際に多くみられます。

黄色の痰

風邪が進行し、免疫システムが活発に働いている状態を示します。黄色の正体は、白血球の一種である好中球に含まれる「ミエロペルオキシダーゼ」という酵素です。好中球は細菌やウイルスと戦うために気道に集まり、その役目を終えた後に破壊されます。この時に放出される酵素が痰を黄色く染めるのです。

黄色の痰は、体が感染症と積極的に戦っている証拠であり、必ずしも悪化を意味するわけではありません。風邪の中期から後期にかけて、多くの方が経験する自然な経過といえます。

緑色の痰

緑色の痰は、黄色の痰よりもさらに多くの好中球が集まり、活動している状態を示します。緑色の色素は、好中球に含まれる「ミエロペルオキシダーゼ」と「ベルドペルオキシダーゼ」という酵素が関与しています。これらの酵素は、細菌を破壊する過程で緑色の化合物を生成します。

重要なのは、緑色の痰が必ずしも細菌感染を意味するわけではないという点です。ウイルス感染でも、免疫反応が強く起こっている場合には緑色の痰が出ることがあります。ただし、緑色の痰が続く場合や、他の症状を伴う場合は、細菌性の二次感染を起こしている可能性があるため、注意が必要です。

その他の色の痰

茶色や赤褐色の痰は、古い血液が混じっている可能性があります。喫煙者や慢性気管支炎の方に多くみられます。また、肺炎や結核などの疾患でもみられることがあります。

ピンク色や鮮血が混じる痰は、新鮮な出血を示唆します。肺水腫、肺癌、結核、気管支拡張症など、重篤な疾患の可能性があるため、速やかな受診が必要です。

灰色や黒色の痰は、大気汚染物質や喫煙による影響で、気道に蓄積した炭素粒子が含まれている可能性があります。長期喫煙者や粉塵作業に従事する方に多くみられます。

「緑色の痰=風邪の治りかけ」は本当か

一般的な誤解

「緑色の痰が出たら風邪の治りかけ」という認識は、医学的には正確ではありません。この誤解が広まった背景には、風邪の経過中に痰の色が「透明→白→黄色→緑色」と変化することが多く、緑色の痰が出る頃には症状のピークを過ぎていることが多いという経験則があると考えられます。

しかし、緑色の痰は治りかけのサインではなく、むしろ感染症に対する免疫反応が活発に起こっている状態、または細菌性の二次感染が起こっている状態を示しています。

医学的な見解

厚生労働省の感染症情報によれば、痰の色だけで感染症の種類や重症度を判断することはできません。緑色の痰が出ている時点で、体内では依然として病原体と免疫細胞の戦いが続いており、完全に回復に向かっているとは言えない状態です。

日本呼吸器学会のガイドラインでも、痰の色の変化は感染症の経過を判断する一つの指標にはなりますが、それだけで診断や治療方針を決定することはないとされています。痰の色に加えて、発熱の有無、咳の性状、呼吸困難の程度、全身状態など、総合的な評価が必要です。

風邪の本当の治りかけとは

風邪が治りかけている時の兆候には、以下のようなものがあります。

発熱が下がり、平熱または微熱程度になること。咳の回数が減り、痰の量も徐々に減少すること。鼻水の量が減り、鼻づまりが改善すること。全身倦怠感が軽減し、食欲が戻ってくること。これらの症状改善が総合的にみられることが、風邪の治りかけの真のサインといえます。

逆に、緑色の痰が出ていても、高熱が続く、咳が悪化する、呼吸が苦しいなどの症状がある場合は、治りかけどころか、細菌性の二次感染や肺炎などへの悪化を示唆している可能性があります。

緑色の痰が出る主な原因

急性気管支炎

風邪などのウイルス感染後に起こる気管支の炎症です。ウイルス感染によって気道の粘膜が傷つくと、そこに細菌が二次感染を起こすことがあります。この場合、痰の色が黄色から緑色に変化することが多くみられます。

急性気管支炎の特徴は、咳が2週間以上続くこと、痰を伴う湿った咳であること、時に発熱や全身倦怠感を伴うことです。多くの場合は自然に治癒しますが、症状が重い場合や長引く場合は医療機関の受診が必要です。

慢性気管支炎

3か月以上続く咳と痰が、2年連続でみられる場合に診断されます。主な原因は喫煙で、大気汚染や職業的な粉塵暴露も関与します。慢性気管支炎の患者さんは、日常的に黄色や緑色の痰が出ることがあります。

国立感染症研究所のデータによれば、慢性気管支炎は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の一部として位置づけられており、早期の禁煙と適切な治療が重要です。

副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔に炎症が起こり、膿が溜まる病気です。鼻の奥から喉に流れ落ちる後鼻漏として、緑色や黄色の痰が出ることがあります。副鼻腔炎では、鼻づまり、顔面痛、頭痛、嗅覚低下などの症状も伴います。

急性副鼻腔炎は風邪に引き続いて起こることが多く、適切な治療で1〜2週間程度で改善します。しかし、3か月以上症状が続く場合は慢性副鼻腔炎と診断され、長期的な治療が必要になることもあります。

肺炎

細菌やウイルス、真菌などが肺に感染して炎症を起こす病気です。緑色の痰に加えて、高熱(38度以上)、呼吸困難、胸痛などの症状がみられます。特に高齢者や基礎疾患のある方では重症化しやすく、早期の診断と治療が重要です。

肺炎の原因菌として最も多いのは肺炎球菌ですが、マイコプラズマ、クラミジア、レジオネラなど、様々な病原体が関与します。緑色の膿性痰が大量に出る場合は、肺炎の可能性を考慮し、速やかに医療機関を受診すべきです。

気管支拡張症

気管支が非可逆的に拡張し、変形してしまう病気です。拡張した気管支に痰が溜まりやすくなり、繰り返し感染を起こします。慢性的に大量の膿性痰(緑色や黄色)が出ることが特徴です。

原因としては、幼少期の重症肺感染症、結核の既往、先天性疾患などがあります。治療は、気道クリアランスの改善、感染症の予防と治療が中心となります。

緑膿菌感染症

緑膿菌という細菌による感染症で、特徴的な緑色の痰が出ます。緑膿菌は環境中に広く存在する菌ですが、健康な人にはほとんど感染しません。しかし、気管支拡張症や嚢胞性線維症などの基礎疾患がある方、免疫力が低下している方では、しばしば問題となります。

緑膿菌感染症は抗菌薬への耐性を持つことが多く、治療が難しい場合があります。甘い臭いのする緑色の痰が特徴的で、この場合は専門的な治療が必要です。

受診すべきタイミングと緊急性の判断

速やかに受診すべき症状

以下のような症状がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。

38度以上の高熱が3日以上続く場合。これは単なる風邪ではなく、細菌感染や肺炎の可能性があります。

呼吸困難や息切れがある場合。安静時でも呼吸が苦しい、少し動いただけで息切れするなどの症状は、肺炎や気胸などの重篤な状態を示唆します。

胸痛がある場合。特に深呼吸や咳をした時に胸が痛む場合は、肺炎や胸膜炎の可能性があります。

血痰や大量の膿性痰が出る場合。痰に血が混じる、または大量の緑色や黄色の痰が出る場合は、重症感染症や他の肺疾患の可能性があります。

意識障害や強い倦怠感がある場合。会話が困難、ぼんやりしている、起き上がれないほどの倦怠感などは、重症化のサインです。

数日以内に受診を検討すべき症状

以下の症状がある場合は、2〜3日以内に医療機関への受診を検討してください。

緑色の痰が1週間以上続く場合。特に量が多い、粘性が高いなどの特徴がある場合は注意が必要です。

37度台の微熱が1週間以上続く場合。高熱ではなくても、長引く微熱は何らかの感染症や炎症性疾患の可能性があります。

咳が2週間以上続く場合。急性気管支炎が長引いている、または他の呼吸器疾患の可能性があります。

副鼻腔炎の症状(顔面痛、頭痛、鼻づまり)が強い場合。特に抗菌薬治療が必要な細菌性副鼻腔炎の可能性があります。

自宅で様子を見てもよい場合

以下のような状態であれば、しばらく自宅で様子を見ることも可能です。

熱が37度台以下で、全身状態が比較的良好な場合。食欲があり、水分が十分に摂取できている状態。

緑色の痰が出ていても、量が少なく、徐々に減少傾向にある場合。

咳や鼻水などの風邪症状が徐々に改善している場合。

ただし、高齢者(65歳以上)、乳幼児、妊婦、基礎疾患(糖尿病、心疾患、呼吸器疾患、免疫不全など)がある方は、重症化しやすいため、早めの受診をお勧めします。

緑色の痰が出た時の対処法

水分補給の重要性

痰の粘度を下げ、排出しやすくするために、十分な水分補給が重要です。1日に1.5〜2リットル程度の水分を目安に、こまめに水やお茶を飲むようにしましょう。

特に温かい飲み物は、気道を温めて痰の排出を促進する効果があります。生姜湯やはちみつレモン、カモミールティーなどがお勧めです。ただし、カフェインには利尿作用があるため、コーヒーや緑茶ばかりを飲むのではなく、白湯や麦茶なども取り入れましょう。

室内環境の調整

空気が乾燥していると、気道の粘膜も乾燥し、痰が硬くなって排出しにくくなります。加湿器を使用して、室内の湿度を50〜60%程度に保つことが推奨されます。

また、タバコの煙や強い香料、刺激性のあるガスなどは、気道を刺激して咳や痰を悪化させます。室内を清潔に保ち、換気を適度に行うことも大切です。

適度な安静と栄養

体の免疫力を高めるために、十分な睡眠と休養が必要です。無理をして活動すると、回復が遅れるだけでなく、肺炎などへの悪化リスクも高まります。

栄養面では、タンパク質、ビタミンC、ビタミンA、亜鉛などを含む食事が免疫力向上に役立ちます。消化の良い温かいスープや鍋物、果物などを積極的に摂取しましょう。

去痰薬の使用

市販の去痰薬を使用することで、痰の排出が楽になることがあります。去痰薬には、痰の粘度を下げるタイプ(気道分泌促進型)と、気道の線毛運動を活発にするタイプ(線毛運動促進型)があります。

ただし、咳止め薬と去痰薬を同時に使用すると、痰が出にくくなり、気道に痰が溜まってしまう可能性があります。自己判断での併用は避け、薬剤師に相談してから使用しましょう。

効果的な痰の出し方

痰を無理に出そうとして激しく咳き込むと、気道を傷つけてしまう可能性があります。以下の方法で、効果的に痰を出すようにしましょう。

深呼吸を数回行った後、ゆっくりと息を吐きながら「ハッ、ハッ、ハッ」と短く咳をする方法(ハフィング)が有効です。また、前かがみの姿勢や横向きに寝た姿勢で、背中を軽く叩いてもらうことも痰の移動を助けます。

蒸気吸入も効果的です。洗面器に熱めのお湯を入れ、タオルを頭からかぶって蒸気を吸い込むことで、気道が温められて痰が出やすくなります。ただし、火傷には十分注意してください。

してはいけないこと

喫煙は絶対に避けてください。タバコの煙は気道を刺激し、炎症を悪化させます。また、受動喫煙も同様に有害です。

アルコールの過剰摂取も避けるべきです。アルコールは脱水を引き起こし、痰を粘稠にする可能性があります。また、免疫力の低下にもつながります。

無理な運動や激しい活動も控えましょう。体力を消耗し、回復を遅らせる原因となります。

医療機関での検査と治療

行われる可能性のある検査

医療機関を受診すると、症状や身体所見に応じて、以下のような検査が行われることがあります。

胸部X線検査は、肺炎や胸水、肺結核などの有無を確認するために行われます。痰が多い場合や呼吸器症状が強い場合には、基本的な検査として実施されることが多いです。

血液検査では、白血球数やCRP(炎症マーカー)を測定し、感染症の有無や重症度を評価します。細菌感染では白血球数が増加し、CRPが上昇することが多いです。

痰の培養検査は、痰を顕微鏡で観察し、どのような細菌が存在するかを調べる検査です。適切な抗菌薬を選択するために重要な検査ですが、結果が出るまでに数日かかります。

必要に応じて、CT検査や気管支鏡検査などのより詳しい検査が行われることもあります。

治療法

治療は原因によって異なります。

ウイルス性の風邪や急性気管支炎の場合、特効薬はないため、対症療法が中心となります。去痰薬、解熱鎮痛薬、咳止め(必要に応じて)などが処方されます。安静と水分補給、栄養摂取によって自然治癒を待ちます。

細菌性の感染症(細菌性気管支炎、肺炎、副鼻腔炎など)が疑われる場合は、抗菌薬が処方されます。緑膿菌などの耐性菌が疑われる場合は、培養結果に基づいて適切な抗菌薬が選択されます。

慢性気管支炎やCOPDの場合は、気管支拡張薬や吸入ステロイド薬が用いられます。また、禁煙が最も重要な治療となります。

気管支拡張症の場合は、定期的な痰の排出(呼吸理学療法)、感染時の抗菌薬治療、気管支拡張薬などが用いられます。

抗菌薬使用の注意点

緑色の痰が出ているからといって、必ずしも抗菌薬が必要というわけではありません。ウイルス感染による風邪では、抗菌薬は効果がありません。

厚生労働省の抗微生物薬適正使用の手引きでも、安易な抗菌薬使用は薬剤耐性菌の増加につながるため、慎重に判断すべきとされています。

医師は、症状の程度、経過、身体所見、必要に応じて検査結果を総合的に判断して、抗菌薬の必要性を判断します。処方された場合は、自己判断で中止せず、指示された期間しっかりと服用することが重要です。

予防と日常生活での注意点

風邪の予防

手洗いとうがいの徹底が基本です。外出後、食事前、トイレの後などには必ず手を洗いましょう。石鹸を使って30秒以上、指の間や爪の周りまで丁寧に洗うことが重要です。

マスクの着用も効果的です。特に混雑した場所や、風邪の人が近くにいる時には、マスクをすることで感染リスクを減らせます。

十分な睡眠とバランスの取れた食事で、免疫力を維持することも大切です。ストレスを溜めすぎず、適度な運動を心がけましょう。

慢性気管支炎・COPDの予防

最も重要なのは禁煙です。喫煙は気道の炎症を慢性化させ、慢性気管支炎やCOPDの最大の原因となります。自力での禁煙が難しい場合は、禁煙外来を受診することも検討しましょう。

大気汚染や職業的な粉塵暴露がある場合は、マスクの着用や作業環境の改善が必要です。

インフルエンザワクチンの接種

インフルエンザに罹患すると、細菌性の二次感染(肺炎など)を起こしやすくなります。特に高齢者や基礎疾患のある方は、毎年のインフルエンザワクチン接種が推奨されます。

肺炎球菌ワクチンの接種も、肺炎の予防に有効です。65歳以上の方や、呼吸器疾患などの基礎疾患がある方は、医師に相談してみましょう。

呼吸器を鍛えるトレーニング

深呼吸や腹式呼吸の練習は、呼吸筋を鍛え、痰の排出能力を高めます。1日数回、意識的に深呼吸を行う習慣をつけましょう。

適度な有酸素運動(ウォーキング、水泳など)も、心肺機能の向上に役立ちます。ただし、急性期や症状が強い時は無理をせず、回復してから徐々に始めましょう。

よくある質問

緑色の痰が出たら必ず病院に行くべきですか?

緑色の痰が出ても、熱がなく全身状態が良好で、症状が徐々に改善している場合は、しばらく様子を見ても問題ありません。ただし、高熱、呼吸困難、胸痛などを伴う場合や、1週間以上続く場合は受診をお勧めします。

市販の風邪薬で治りますか?

ウイルス性の風邪であれば、市販の風邪薬で症状を和らげながら自然治癒を待つことができます。ただし、細菌感染が疑われる場合は、抗菌薬が必要なことがあるため、医療機関の受診が必要です。

子どもが緑色の痰を出しています。大丈夫でしょうか?

子どもは大人よりも呼吸器感染症にかかりやすく、また重症化しやすい傾向があります。緑色の痰に加えて、高熱、呼吸が速い、ぐったりしているなどの症状があれば、速やかに小児科を受診してください。

喫煙者ですが、いつも緑色の痰が出ます

慢性気管支炎やCOPDの可能性があります。禁煙と同時に、呼吸器内科の受診をお勧めします。早期に診断・治療を開始することで、進行を遅らせることができます。

痰を飲み込んでも大丈夫ですか?

少量であれば、痰を飲み込んでも健康上の問題はありません。胃酸によって細菌は死滅します。ただし、大量の痰や血の混じった痰は、ティッシュなどに出すようにしましょう。

まとめ

緑色の痰は風邪の治りかけのサインではなく、免疫細胞が活発に働いている状態、または細菌性の二次感染を示唆する所見です。痰の色だけで病気の重症度や治癒の程度を判断することはできず、発熱、咳、呼吸困難などの他の症状と合わせて総合的に評価することが重要です。

緑色の痰が出た時は、全身状態を観察し、高熱や呼吸困難などの症状があれば速やかに医療機関を受診しましょう。自宅で様子を見る場合も、十分な水分補給、適度な安静、室内環境の調整などを心がけることが大切です。

風邪やその他の呼吸器疾患を予防するためには、日頃からの手洗い、うがい、バランスの取れた食事、十分な睡眠が基本となります。また、喫煙者の方は禁煙が最も効果的な予防法です。

健康な呼吸器を維持し、快適な日常生活を送るために、この記事の情報を参考にしていただければ幸いです。

参考文献

  1. 厚生労働省「感染症情報」 https://www.mhlw.go.jp/
  2. 厚生労働省「抗微生物薬適正使用の手引き」 https://www.mhlw.go.jp/
  3. 国立感染症研究所「感染症疫学センター」 https://www.niid.go.jp/
  4. 日本呼吸器学会 https://www.jrs.or.jp/
  5. 日本感染症学会 https://www.kansensho.or.jp/

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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