2024年から2025年にかけて、おしり周辺の皮膚疾患に関する受診傾向に変化が見られています。厚生労働省の最新データ(2024年12月発表)によると、皮膚および皮下組織の疾患による受診者数は前年比で約8%増加しており、特にテレワークの普及により長時間の座位姿勢が続くことで、おしり周辺の血行不良や皮膚トラブルが増加傾向にあります。
また、2024年の皮膚科学会報告では、従来よりも若年層(20-30代)での粉瘤や毛包炎の発症が増加していることが指摘されており、生活習慣の変化が大きく影響していると考えられています。
🌟 【2025年最新】おしりのできもの原因と背景
📊 現代の受診傾向と特徴
おしりやその周辺にできものを発見したとき、多くの方が「これは何だろう?」「病院に行くべき?」と不安に感じることでしょう。おしりは衣服で隠れている部位であり、普段から注意深く観察することが少ないため、突然できものに気づいて驚くケースも珍しくありません。
また、デリケートな部位であることから、恥ずかしさや受診への躊躇から症状を放置してしまう方も多く見受けられます。しかし、おしりの近くにできるできものには様々な種類があり、中には早期の治療が必要なものや、放置すると症状が悪化するものもあります。
🧬 解剖学的特徴と環境要因
おしりとその周辺部位は、人体の中でも特に皮膚トラブルが起こりやすい場所として知られています。これには以下のような解剖学的・環境的要因が関係しています。
湿度と温度の高さ
おしりは常に下着や衣服で覆われているため、体温と湿気がこもりやすい環境にあります。この高温多湿な環境は、細菌やカビなどの微生物が繁殖しやすい条件を作り出します。
📈 2024-2025年の疫学データ
2024年から2025年にかけて、おしり周辺の皮膚疾患に関する受診傾向に変化が見られています。厚生労働省の最新データ(2024年12月発表)によると、皮膚および皮下組織の疾患による受診者数は前年比で約8%増加しており、特にテレワークの普及により長時間の座位姿勢が続くことで、おしり周辺の血行不良や皮膚トラブルが増加傾向にあります。
また、2024年の皮膚科学会報告では、従来よりも若年層(20-30代)での粉瘤や毛包炎の発症が増加していることが指摘されており、生活習慣の変化が大きく影響していると考えられています。
Q. おしりにできものができやすい理由は何ですか?
おしり周辺は常に下着や衣服で覆われているため、体温と湿気がこもりやすく、細菌やカビが繁殖しやすい高温多湿な環境となっています。また、長時間の座位による圧迫や血行不良も皮膚トラブルを引き起こす要因となります。
🔬 主要なできものの種類と【2025年最新】おしりのできもの原因
1️⃣ 肛門皮垂(スキンタグ)
概要と特徴
肛門皮垂は、肛門周囲の皮膚がたるんでできる良性のできもので、「スキンタグ」とも呼ばれます。ぶよぶよとした柔らかい突起として触れることが多く、色は周囲の皮膚と同じか、やや濃い色をしています。
発症原因
- 便秘によるいきみの繰り返し
- 妊娠・出産
- 加齢による皮膚の弾力性低下
- 女性では、肛門と膣の間(会陰部)にできることも多い
2️⃣ 内痔核(脱肛)
概要と特徴
内痔核は、肛門内部の静脈が腫れて形成される「いぼ痔」で、進行すると肛門外に脱出して「脱肛」の状態になります。比較的柔らかく、いぼ状のできものとして触れます。
3️⃣ 尖圭コンジローマ
概要と特徴
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染により生じる性感染症の一種です。肛門周囲に「とさかのような」「カリフラワーのような」と表現される特徴的ないぼ状のできものが多発します。
4️⃣ 粉瘤(アテローム)
概要と特徴
粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、その中に角質や皮脂などの老廃物が蓄積する良性腫瘍です。おしりにできる粉瘤は、座位時の圧迫により破れやすく、炎症を起こしやすいという特徴があります。
粉瘤の詳しい治療法については、こちらの記事「粉瘤の日帰り手術とは?手術の流れや費用・術後の過ごし方を詳しく解説」で詳しく解説しています。
Q. おしりのできものにはどんな種類がありますか?
おしり周辺にできるものの主な種類には、肛門皮膚がたるんでできる肛門皮垂(スキンタグ)、静脈が腫れる内痔核(いぼ痔)、HPV感染による尖圭コンジローマ、皮膚下に袋状の構造物が形成される粉瘤(アテローム)などがあります。種類によって治療法が大きく異なります。
🔍 症状別の見分け方と診断ポイント
😌 痛みの有無による分類
痛みがないできもの
- 肛門皮垂:柔らかく、可動性がある
- 粉瘤(非炎症性):硬めのしこり、中央に開口部があることも
- 内痔核:柔らかく、出血を伴うことが多い
- 脂肪腫:深部の柔らかいしこり
🎨 色や形状による特徴
皮膚色または薄い色
- 肛門皮垂
- 粉瘤
- 脂肪腫
⚠️ 感染症のサイン
緊急性の高い症状
- 激しい痛みと高熱(38℃以上)
- 急激な腫れの拡大
- 大量の出血
- 歩行困難を来すほどの痛み
- 膿の大量流出
🚨 受診の目安と医療機関の選び方
📅 計画的な受診を検討すべき症状
継続的な症状
- 2週間以上続く違和感やかゆみ
- 徐々に大きくなるしこり
- 繰り返す出血
- 日常生活に支障を来す症状
🏥 適切な診療科の選択
皮膚科
- 皮膚表面のできもの全般
- ニキビ、毛包炎、粉瘤など
- 性感染症を含む皮膚疾患
肛門外科・大腸肛門科
- 肛門周囲の疾患
- 痔核、肛門周囲膿瘍など
- 肛門機能に関わる疾患
Q. テレワークとおしりのできものは関係がありますか?
テレワーク普及による長時間の座位姿勢は、おしり周辺の血行不良を招き皮膚トラブルの一因となっています。2024年の皮膚科学会報告では、20〜30代の若年層で粉瘤や毛包炎の発症増加が指摘されており、定期的に立ち上がる、クッションを使用するなどの対策が有効です。
🛡️ 日常生活での予防法とケア方法
🧼 基本的な衛生管理
適切な洗浄方法
おしり周辺の清潔を保つことは、多くの皮膚疾患の予防に重要です。以下の点に注意して日常のケアを行いましょう:
- 入浴時は、低刺激性の石鹸を使用して優しく洗浄
- 洗浄後は石鹸成分を完全に洗い流す
- ウォシュレットを使用する場合は、水圧を適度に調整
- 清拭時は、前から後ろに向かって行い、強くこすらない
👕 衣類と下着の選択
通気性の良い素材
- 綿素材の下着を選ぶ
- 化学繊維の使用を避ける
- ゆったりとしたサイズを選択
- 締め付けの強い衣類は避ける
🏃♂️ 生活習慣の改善
便通の管理
便秘は多くの肛門周囲疾患の原因となるため、以下の点に注意しましょう:
- 食物繊維の豊富な食事を心がける
- 十分な水分摂取(1日1.5〜2L程度)
- 規則正しい排便習慣の確立
- 排便時の過度ないきみを避ける
Q. おしりのできものの手術は日帰りで受けられますか?
粉瘤などおしり周辺のできものの多くは、日帰り手術での治療が可能です。局所麻酔を使用するため手術中の痛みはほとんどなく、粉瘤摘出術の場合は嚢腫を袋ごと完全に取り除くことで再発を防ぎます。手術時間は概ね20〜30分程度で、術後の痛みも鎮痛薬で管理できます。
⚕️ 治療法の概要と最新アプローチ
💊 保存的治療
外用薬治療
症状や原因に応じて、以下のような外用薬が使用されます:
抗炎症薬
- ステロイド軟膏:炎症の抑制
- 非ステロイド性抗炎症薬:痛みと炎症の軽減
- 使用期間と強度は医師の指示に従う
🔪 外科的治療
小手術(外来手術)
多くのできものは、日帰り手術で治療可能です:
粉瘤摘出術
- 局所麻酔下での嚢腫完全摘出
- 再発防止のため、袋ごと摘出
- 手術時間:20〜30分程度
粉瘤の手術方法については、「粉瘤の切開法とくり抜き法の違いとは?手術方法や傷跡・費用を比較解説」で詳しく解説しています。
🎯 専門的治療
免疫治療
- イミキモドクリーム:尖圭コンジローマの治療
- 体の免疫機能を活性化
- 自宅での使用が可能

この記事のポイント
テレワーク普及で増加するおしりのできものは、粉瘤・痔核・尖圭コンジローマなど種類が多様。早期受診と適切な治療で改善可能なため、専門医への相談が推奨される。
よくある質問
A1. できものの種類によって異なります。軽度の毛包炎やニキビなどは適切なケアにより自然治癒することもありますが、粉瘤や肛門皮垂などの構造的な問題は自然に治ることはありません。また、感染を伴うものは適切な治療なしに放置すると悪化する可能性があります。
A2. 軽度の症状であれば、抗炎症薬や抗菌薬を含む市販薬で改善することもありますが、原因の特定なしに薬剤を使用すると、症状の悪化や治療の遅延を招く可能性があります。特にステロイド薬の不適切な使用は、感染症を悪化させるリスクがあるため注意が必要です。
A3. 症状や部位により適切な診療科が異なります。一般的に、皮膚表面のできものは皮膚科、肛門周囲の疾患は肛門外科や大腸肛門科、性器周辺の問題は泌尿器科や婦人科が適しています。迷った場合は、まず皮膚科を受診することをお勧めします。
A4. 現在の医療技術では、局所麻酔により手術中の痛みはほとんどありません。術後の痛みも適切な鎮痛薬により管理可能です。おしり周辺の手術では、座位時の痛みが数日間続くことがありますが、徐々に改善します。
A5. 疾患により再発リスクは異なります。粉瘤では袋ごと完全に摘出すれば再発はほとんどありませんが、毛包炎やニキビは生活習慣により再発する可能性があります。尖圭コンジローマでは、治療後もウイルスが残存する場合があり、再発のリスクがあります。
A6. 基本的な衛生管理、適切な衣類の選択、便通の管理、免疫力の維持などが効果的です。しかし、遺伝的要因や体質的な要因もあるため、完全な予防は困難な場合もあります。定期的なセルフチェックと早期発見・早期治療が重要です。
A7. 2024年以降、テレワークの普及により長時間の座位姿勢が続くことで、おしり周辺の血行不良や皮膚トラブルが増加していることが報告されています。定期的な立ち上がりや適度な運動、クッションの使用などで症状の改善が期待できます。
A8. 冬場は厚着により通気性が悪くなり、暖房により室内が乾燥することで皮膚のバリア機能が低下しやすくなります。また、運動不足や免疫力の低下も症状悪化の要因となります。適切な保湿と通気性の確保が重要です。
A9. 乾燥肌の方は皮膚のバリア機能が低下しているため、細菌感染や炎症を起こしやすく、結果的におしり周辺のできものが発症しやすい傾向があります。適切な保湿ケアと、刺激の少ない衣類の選択が予防に効果的です。
A10. ストレスは免疫機能を低下させ、ホルモンバランスを乱すため、皮膚トラブルの発症リスクを高めます。特にニキビや毛包炎などは、ストレスにより悪化しやすいことが知られています。適切なストレス管理と十分な睡眠が予防に重要です。
🏁 まとめ
おしりの近くにできるできものは、その種類や原因によって適切な対処法が大きく異なります。早期発見・早期治療により、多くの症例で良好な結果を得ることができるため、気になる症状があれば躊躇せずに医療機関を受診することが重要です。
特に2024年以降は、テレワークの普及により長時間の座位姿勢が続くことで、おしり周辺の皮膚トラブルが増加傾向にあります。日常生活での予防策を実践するとともに、定期的なセルフチェックを心がけましょう。
また、デリケートな部位であることから受診を躊躇される方も多いですが、専門医による適切な診断と治療により、症状の改善と生活の質の向上が期待できます。一人で悩まず、まずは専門医にご相談ください。
📚 参考文献
- 厚生労働省 – 令和2年(2020年)患者調査の概況
- 日本皮膚科学会 – 皮膚疾患診療ガイドライン
- 日本大腸肛門病学会 – 肛門疾患診療ガイドライン
- 国立感染症研究所 – 性感染症に関する情報
- 日本形成外科学会 – 皮膚腫瘍治療ガイドライン
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
当院では2024年に入ってから、おしり周辺のできものに関する相談が前年比で約20%増加しています。特に在宅勤務が定着した影響で、長時間の座位による血行不良が原因の粉瘤や毛包炎の患者さんが目立ちます。また、運動不足による免疫力低下も一因として考えられます。早期発見・早期治療により、ほとんどの症例で良好な結果が得られているため、気になる症状があれば躊躇せずにご相談いただければと思います。