ニキビが治ったあとに残る茶色や赤みがかった跡、いわゆる「ニキビ跡の色素沈着」に悩んでいる方は非常に多くいます。
目次
- ニキビ跡の色素沈着とは何か
- 色素沈着が起こるメカニズム
- 色素沈着の種類と見分け方
- 色素沈着を悪化させるNG習慣
- セルフケアで色素沈着を改善する方法
- 美容クリニックで行う治療法
- 治療を選ぶときのポイント
- 色素沈着を予防するための日常ケア
- まとめ
この記事のポイント
ニキビ跡の色素沈着は炎症後のメラニン過剰沈着が原因で、紫外線対策・美白成分(ビタミンC誘導体・トラネキサム酸など)のセルフケアに加え、改善が不十分な場合はケミカルピーリングやレーザートーニングなどクリニック治療が有効であり、アイシークリニックでは肌状態に合わせた治療プランを提案している。
💡 ニキビ跡の色素沈着とは何か
ニキビ跡には大きく分けて「色素沈着」「赤み(炎症後紅斑)」「凹凸(クレーター)」の3種類があります。このうち色素沈着とは、ニキビが炎症を起こした後に皮膚にメラニン色素が過剰に沈着し、茶色や黒っぽい色素が皮膚に残る状態のことを指します。
色素沈着は医学的には「炎症後色素沈着(PIH:Post-Inflammatory Hyperpigmentation)」と呼ばれており、皮膚に何らかの炎症が起きた後に生じる一般的な皮膚の反応です。ニキビ以外にも、虫刺されや湿疹、傷などの後にも同様の色素沈着が起こることがあります。
肌の色が濃い方(フィッツパトリックスケールでタイプIII以上)は、炎症後色素沈着が起きやすいとされており、日本人を含むアジア人は特に注意が必要な肌質といえます。また、思春期だけでなく20代・30代・40代以降にも見られる症状であり、年齢を問わず多くの方が直面する肌悩みです。
色素沈着そのものは、皮膚に構造的なダメージ(凹凸)がないため、適切なケアを続けることで改善できる可能性があります。ただし、何もしなければ数ヶ月から数年間残り続けることもあるため、早めのアプローチが重要です。
Q. ニキビ跡の色素沈着はなぜできるのか?
ニキビの炎症がメラノサイト(色素細胞)を過剰に活性化させ、大量のメラニンが皮膚に沈着することで茶色いシミとして残ります。これは「炎症後色素沈着(PIH)」と呼ばれ、炎症が強いほど色素沈着が濃く広範囲になる傾向があります。
📌 色素沈着が起こるメカニズム
色素沈着がなぜ起こるのかを理解するためには、まず皮膚の構造とメラニンの働きについて知っておくことが大切です。
皮膚の最下層(基底層)にはメラノサイトと呼ばれる細胞があり、メラニン色素を産生しています。メラニンは本来、紫外線から皮膚を守るために作られる重要な物質です。しかし、ニキビによる炎症が起きると、その刺激がメラノサイトを過剰に活性化させてしまいます。その結果、大量のメラニンが産生・沈着し、炎症が収まった後も皮膚に茶色いシミとして残ってしまうのです。
重症のニキビ(膿んでいるニキビ、嚢腫性のニキビなど)が治癒した後は、より濃く・広範囲に色素沈着が残りやすい傾向があります。また、ニキビを触ったり潰したりする行為は炎症をさらに強くするため、色素沈着を悪化させる原因になります。
また、紫外線もメラノサイトの活性化を促進するため、炎症を起こした皮膚に紫外線が当たると色素沈着が深くなったり、長期化したりするリスクがあります。日焼け後にニキビ跡が濃くなったと感じた経験がある方もいるかもしれませんが、それはまさにこのメカニズムが働いているためです。
さらに、ターンオーバー(皮膚の新陳代謝)が乱れていると、メラニンが皮膚表面に蓄積しやすくなります。健康な肌では約28日周期でターンオーバーが行われ、古い角質が剥がれ落ちることでメラニンも排出されています。しかし、生活習慣の乱れやストレス、加齢などによってターンオーバーが遅くなると、メラニンが長期間皮膚に残り、色素沈着が定着しやすくなります。
✨ 色素沈着の種類と見分け方
ニキビ跡と一口に言っても、その状態は人によって異なります。適切な対処法を選ぶためにも、自分のニキビ跡がどのタイプに当たるのかを見極めることが大切です。
✅ 茶色い色素沈着(炎症後色素沈着)
一般的に「ニキビ跡の色素沈着」と呼ばれるのがこのタイプです。ニキビが治った後に茶色や黒みがかった色素が皮膚に残る状態で、表皮性の色素沈着は比較的改善しやすく、真皮まで達している場合は治療に時間がかかることがあります。
📝 赤みのある跡(炎症後紅斑)
色素沈着と混同されやすいですが、炎症後紅斑はメラニンの沈着ではなく、炎症後に毛細血管が拡張した状態、または血管の炎症が残っている状態です。指で押したときに色が消える場合は紅斑、消えない場合は色素沈着である可能性が高いです。赤みのある跡は時間とともに自然に薄くなることも多いですが、長期間残る場合は治療が必要なこともあります。
🔸 凹凸のあるニキビ跡(クレーター)
重症のニキビや、ニキビを無理に潰したことで皮膚組織が破壊され、凹んだ跡が残る状態です。これは色素沈着とは異なり、皮膚の構造そのものが変化しているため、セルフケアで改善するのは難しく、クリニックでの治療が必要になります。
この記事では主に茶色い色素沈着について詳しく解説していきますが、赤みや凹凸が混在している場合も多いため、気になる方はクリニックで診断を受けることをおすすめします。
Q. 色素沈着を悪化させる日常習慣は何か?
ニキビを触ったり潰したりする行為、日焼け止めを使わない紫外線対策の怠り、過度なスクラブによる摩擦刺激、睡眠不足やストレスによるターンオーバーの乱れが代表的なNG習慣です。これらは炎症を深め、メラニン産生をさらに促進するため、早急な見直しが必要です。
🔍 色素沈着を悪化させるNG習慣
色素沈着の改善を目指す前に、まず現在の生活習慣や肌へのアプローチが色素沈着を悪化させていないかを確認することが重要です。以下に代表的なNG習慣を紹介します。
⚡ ニキビを触る・潰す
炎症中のニキビを手で触ったり、無理に潰したりする行為は、炎症を深部まで広げ、メラニン産生をさらに促してしまいます。ニキビが気になっても、できるだけ触れないようにすることが色素沈着の予防において最も基本的なことです。また、潰した後の傷口からは細菌が入り込みやすく、さらなる炎症や化膿につながるリスクもあります。
🌟 紫外線対策を怠る
前述のとおり、紫外線はメラノサイトを活性化させます。炎症を起こしている肌や、炎症後の回復中の肌は特に紫外線の影響を受けやすいため、日焼け止めを使用しないでいると色素沈着が濃くなったり、改善が遅れたりします。天気や季節に関わらず、毎日日焼け止めを使用する習慣を身につけることが大切です。
💬 過度なスクラブ・ピーリング
「ターンオーバーを促すために」とスクラブや強いピーリングを頻繁に行う方がいますが、過度な物理的刺激は肌のバリア機能を低下させ、かえって炎症を引き起こすことがあります。摩擦による刺激もメラニン産生につながるため、洗顔やタオルで拭く際の強い摩擦も注意が必要です。
✅ 睡眠不足・ストレス
睡眠不足やストレスはホルモンバランスを乱し、皮脂分泌の増加やターンオーバーの乱れを引き起こします。また、コルチゾール(ストレスホルモン)の増加は肌の免疫機能を低下させ、ニキビが悪化しやすい環境を作ります。色素沈着の改善には、肌の内側からのアプローチとして生活習慣の見直しも欠かせません。
📝 自己判断による誤ったスキンケア
インターネットや口コミで話題の成分を組み合わせて使ったり、複数の濃度の高いビタミンC製品を同時に使用したりと、自己判断による過剰なスキンケアも肌トラブルの原因になります。また、肌に合っていない成分を使い続けることで接触性皮膚炎が起き、さらなる色素沈着につながることもあります。
💪 セルフケアで色素沈着を改善する方法
軽度から中程度の色素沈着であれば、日常のスキンケアを見直すことで改善が期待できます。ただし、効果が出るまでには時間がかかるため、継続することが大切です。
🔸 美白成分を含む化粧品を活用する
美白効果が認められた成分を含む化粧品(医薬部外品)を使用することで、メラニンの生成を抑制したり、すでに沈着したメラニンを薄くする働きが期待できます。代表的な成分としては以下のものがあります。
ビタミンC誘導体は、メラニンの生成を抑制するとともに、すでに作られたメラニンを還元(脱色)する作用があります。また、コラーゲンの合成を促進する働きもあり、肌のハリにも貢献します。浸透性が高いビタミンC誘導体(アスコルビルグルコシド、3-O-エチルアスコルビン酸など)を選ぶとより効果的です。
トラネキサム酸は、メラノサイトを活性化させるプロスタグランジンの産生を抑制することでメラニンの生成を抑える成分です。シミや肝斑にも有効で、刺激が少ないため敏感肌の方にも比較的使いやすい成分です。
アルブチンはメラニンの合成に関わる酵素(チロシナーゼ)の働きを阻害することで美白効果を発揮します。比較的肌への刺激が少なく、多くの美白化粧品に配合されている成分です。
ナイアシンアミド(ビタミンB3)は、メラノサイトからケラチノサイト(表皮細胞)へのメラニン輸送を阻害することで色素沈着を改善する働きがあります。また、皮膚のバリア機能を高める効果もあり、敏感肌の方にもおすすめの成分です。
⚡ 日焼け止めの徹底使用
色素沈着改善において日焼け止めは最も重要なセルフケアのひとつです。SPF30以上・PA+++以上の製品を毎日使用し、2〜3時間おきに塗り直すことが推奨されています。特に外出時はもちろん、室内でも窓から入る紫外線や照明(可視光線)の影響があるため、在宅時でもケアを怠らないことが大切です。
🌟 保湿ケアで肌のバリア機能を整える
肌のバリア機能が低下していると、外的刺激に対して敏感になり炎症が起きやすくなります。また、乾燥した肌はターンオーバーが乱れやすく、メラニンが蓄積しやすい環境になります。セラミドやヒアルロン酸、スクワランなどの保湿成分を含む製品を使用して、肌に十分な潤いを与えることが色素沈着の改善にもつながります。
💬 ターンオーバーを促すアプローチ
AHA(グリコール酸・乳酸)やBHA(サリチル酸)などのピーリング成分を含むスキンケアを適切に使用することで、古い角質の除去とターンオーバーの促進が期待できます。ただし、使用頻度や濃度を守ることが重要で、週1〜2回程度から始め、肌の様子を見ながら調整することをおすすめします。刺激が強すぎると逆効果になるため、初めて使用する際はパッチテストを行いましょう。
✅ 食事・生活習慣の改善
ビタミンCを豊富に含む野菜や果物を積極的に摂ること、ビタミンEや亜鉛など抗酸化作用のある栄養素を意識的に取り入れることも肌の回復を助けます。また、十分な睡眠(7〜8時間が目安)を確保し、ストレスを適切に管理することで、ターンオーバーの正常化と肌全体のコンディション改善につながります。
Q. 色素沈着に有効なセルフケアの成分は?
ビタミンC誘導体(メラニン生成抑制・還元作用)、トラネキサム酸(メラニン産生抑制)、アルブチン(チロシナーゼ阻害)、ナイアシンアミド(メラニン輸送阻害・バリア機能強化)が代表的な美白有効成分です。ただし複数成分の自己判断による組み合わせは肌トラブルの原因になる場合があります。
🎯 美容クリニックで行う治療法
セルフケアで改善が見られない場合や、より早く・確実に色素沈着を治したい場合は、美容クリニックでの治療が選択肢になります。クリニックでは、医療機器や薬剤を使用した専門的な治療が受けられます。
📝 ケミカルピーリング
グリコール酸やサリチル酸などの薬剤を皮膚に塗布し、古い角質を除去してターンオーバーを促進させる治療法です。表皮の浅い部分にあるメラニンを排出させる効果があり、色素沈着の改善に広く用いられています。施術時間は20〜30分程度と短く、ダウンタイム(回復期間)もほとんどないため、日常生活への影響が少ないという利点があります。複数回の治療が必要な場合が多く、1〜2週間の間隔をあけて継続的に受けることで効果を高めることができます。
🔸 レーザートーニング
低出力のQスイッチNd:YAGレーザーを照射し、メラニンを少しずつ分解していく治療法です。通常のレーザー治療のように強い出力を使わないため、色素沈着が起こりにくく、ダウンタイムもほとんどありません。複数回の治療(目安として5〜10回)を定期的に続けることで、じっくりと色素沈着を薄くしていくアプローチです。日本人のような肌の色が濃いタイプに向いており、副作用のリスクが比較的低い治療として知られています。
⚡ フォトフェイシャル(IPL治療)
レーザーとは異なり、複数の波長を含む光(IPL:Intense Pulsed Light)を照射することで、メラニン色素や血管に働きかける治療法です。色素沈着だけでなく、赤みや毛穴の開きにも同時にアプローチできるため、複数の肌悩みを一度に改善したい方に向いています。ダウンタイムが少なく、1回の施術で広い範囲を照射できる点もメリットです。
🌟 ピコレーザー
ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短いパルス幅でレーザーを照射する治療法です。従来のナノ秒レーザーと比較して、メラニンをより細かく粉砕できるため、色素沈着の改善効率が高いとされています。また、熱ダメージが少ないため、皮膚への負担も軽減されます。シミや色素沈着に対して高い効果が期待でき、近年注目を集めている治療法のひとつです。
💬 外用薬(ハイドロキノン・レチノイン酸)
医師の処方による外用薬も、色素沈着の治療に有効です。ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれ、メラニン合成を強力に阻害する作用があります。市販品よりも高濃度の製品をクリニックで処方してもらうことで、より高い効果が期待できます。ただし、長期間の使用や高濃度での使用には副作用(白斑、接触性皮膚炎など)が生じる可能性があるため、医師の指導のもとで使用することが重要です。
レチノイン酸(トレチノイン)は、ビタミンAの誘導体で、ターンオーバーを促進してメラニンの排出を助ける作用があります。単独でも使用されますが、ハイドロキノンと組み合わせた治療(BOT療法など)が行われることもあります。使用初期に赤みや皮むけが生じることがあるため、濃度調整が必要です。
✅ 内服薬(トラネキサム酸・ビタミンC)
クリニックでは、外用薬や施術と組み合わせて内服薬が処方されることもあります。トラネキサム酸の内服はメラニン生成の抑制に、ビタミンCの内服はメラニンの還元・コラーゲン合成促進に働きます。内服薬はスキンケアでは届かない深部からアプローチできるため、外用との組み合わせでより効果的な治療が期待できます。
📝 イオン導入・エレクトロポレーション
美白有効成分(ビタミンCやトラネキサム酸など)を、電気的な力を利用して皮膚の深部まで浸透させる治療法です。通常の化粧品の塗布に比べて成分の浸透率が大幅に向上するため、より高い美白効果が期待できます。ダウンタイムがほとんどなく、他の治療との組み合わせにも適しています。
💡 治療を選ぶときのポイント
クリニックでの治療法は多岐にわたるため、「どれを選べばよいのか」と迷う方も多いと思います。治療を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしてください。
🔸 色素沈着の深さ・程度を確認する

表皮性の色素沈着(浅い)か、真皮性の色素沈着(深い)かによって、適切な治療法が異なります。表皮性であればケミカルピーリングや外用薬で対応できることが多いですが、真皮まで達している場合はレーザー治療が必要になることがあります。まずはクリニックでのカウンセリングを受け、専門医に診断してもらうことが大切です。
⚡ ダウンタイムを考慮する
仕事や学校、社会生活のスケジュールに応じて、ダウンタイムの少ない治療を選ぶことも重要です。ケミカルピーリングやレーザートーニング、フォトフェイシャルはダウンタイムがほとんどないため、日常生活への影響が少ない方法といえます。一方、高出力のレーザー治療では数日間の赤みや皮むけが生じることがあります。
🌟 継続的な治療計画を立てる
色素沈着の治療は、1回で劇的な改善が見られる場合もありますが、多くは複数回の治療が必要です。コストと時間を考慮したうえで、継続できる治療計画を医師と相談して立てることが大切です。定期的に通院できるかどうかも、治療法を選ぶ際の重要な判断材料になります。
💬 肌の状態・体質を考慮する
敏感肌の方や、過去にレーザー治療後に色素沈着が悪化した経験がある方には、より低刺激な治療法が選ばれることがあります。また、ケロイド体質の方や特定の薬剤アレルギーがある方は、事前に医師に伝えておくことが必要です。
✅ 信頼できるクリニック・医師を選ぶ
美容クリニックの数は近年増加しており、治療の質もクリニックによって異なります。カウンセリング時に肌の状態をしっかりと診察してくれるか、治療のメリットだけでなくリスクや副作用についても丁寧に説明してくれるか、質問に対して誠実に答えてくれるかなどを確認しながら、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
Q. クリニックで受けられる色素沈着の治療法は?
アイシークリニックでは、ケミカルピーリング、レーザートーニング、ピコレーザー、フォトフェイシャル(IPL)などの施術に加え、ハイドロキノンやレチノイン酸の外用薬、トラネキサム酸・ビタミンCの内服薬も処方しています。色素沈着の深さや肌質によって最適な治療法が異なるため、専門医への相談が推奨されます。
📌 色素沈着を予防するための日常ケア
色素沈着を作らないための予防ケアも、治療と同じくらい重要です。特にニキビができやすい方は、ニキビを作らないこと・悪化させないことが最大の予防策になります。
📝 ニキビの早期治療
ニキビが出来始めたら、できるだけ早い段階で適切な治療を行うことが色素沈着の予防につながります。市販の抗炎症成分(サリチル酸、イオウなど)配合のニキビ薬を使用するか、皮膚科や美容クリニックで処方薬(ベピオゲル、ダラシンTゲルなど)を使用することで炎症を最小限に抑えることができます。
🔸 適切な洗顔方法
洗顔はぬるま湯でよく泡立てた洗顔料を使い、優しく包み込むように洗うことが基本です。ゴシゴシと強くこする洗顔は摩擦による炎症を引き起こし、色素沈着の原因になります。また、1日2回以上の洗顔は皮脂を過度に除去し、逆に皮脂分泌を増加させてニキビを悪化させることがあるため注意が必要です。
⚡ マスクや衣類の摩擦を避ける
マスクによる肌への摩擦や蒸れはニキビの悪化につながります。マスクを着用する機会が多い方は、肌に優しい素材のマスクを選び、定期的に新しいものに交換することをおすすめします。また、前髪が顔に触れる場合も毛髪の油分が毛穴を詰まらせる原因になるため、前髪を上げるなどの工夫も有効です。
🌟 ホルモンバランスの維持
ニキビの主な原因のひとつは皮脂の過剰分泌であり、これにはホルモンバランスが大きく関与しています。特に女性は生理周期に伴う女性ホルモンの変動によってニキビができやすい時期があります。規則正しい生活、十分な睡眠、バランスの良い食事、ストレス管理を心がけることで、ホルモンバランスを安定させることができます。
💬 紫外線対策の徹底
日焼け止めを毎日塗ることはもちろん、帽子や日傘、UVカットの衣類なども活用して総合的な紫外線対策を行いましょう。特に色素沈着が気になる時期や治療中は、紫外線を極力避けることが改善の速度を高める上で非常に重要です。
✅ 抗酸化作用のある食事を意識する
ビタミンC(柑橘類・キウイ・パプリカなど)、ビタミンE(ナッツ類・アボカド・オリーブオイルなど)、β-カロテン(にんじん・かぼちゃ・ほうれん草など)を含む食品を積極的に取り入れることで、酸化ストレスによる肌ダメージを軽減できます。また、亜鉛(牡蠣・豆類・ナッツ類など)は皮膚の修復と免疫機能の維持に重要なミネラルです。糖質や脂質の過剰摂取はニキビを悪化させることがあるため、バランスの良い食事を心がけましょう。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ニキビ跡の色素沈着でお悩みの方の多くが「スキンケアを変えても改善しない」とご相談にいらっしゃいますが、色素沈着の深さや肌質によって最適なアプローチは異なるため、まず丁寧な診察で状態を見極めることが大切です。最近の傾向として、セルフケアと並行してレーザートーニングや外用薬を組み合わせた治療を継続された患者様ほど、満足度の高い改善が見られることが多く、焦らず着実にケアを続けることが素肌のお悩み解消への確実な一歩となります。お一人で悩まず、ぜひお気軽にご相談ください。」
✨ よくある質問
適切なケアをしなくても自然に薄くなることはありますが、数ヶ月から数年かかる場合があります。紫外線対策や美白成分を含むスキンケアを日常的に取り入れることで改善が早まる可能性があります。放置せず早めにアプローチすることが大切です。
ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アルブチン、ナイアシンアミドが代表的な美白有効成分です。それぞれメラニンの生成抑制や排出促進に働きます。ただし、複数の成分を自己判断で組み合わせると肌トラブルの原因になるため、使用方法には注意が必要です。
ケミカルピーリング、レーザートーニング、ピコレーザー、フォトフェイシャル(IPL)などの施術に加え、ハイドロキノンやレチノイン酸などの外用薬、トラネキサム酸やビタミンCの内服薬も処方可能です。色素沈着の深さや肌質によって最適な治療法が異なるため、専門医への相談をおすすめします。
ニキビを触ったり潰したりする行為、日焼け止めを使わない紫外線対策の怠り、過度なスクラブや強い摩擦、睡眠不足やストレスなどが色素沈着を悪化させる主な原因です。これらのNG習慣を見直すことが、改善への第一歩となります。
スキンケアを続けても改善が見られない場合は、色素沈着が真皮の深い部分まで達している可能性があります。アイシークリニックでは、肌の状態を丁寧に診察したうえで、一人ひとりに合った治療プランをご提案しています。まずはお気軽にカウンセリングをご利用ください。
🔍 まとめ
ニキビ跡の色素沈着は、炎症によるメラニンの過剰産生が原因で起こる皮膚の反応であり、適切なケアを継続することで改善できる可能性がある症状です。まずはニキビを悪化させないこと、そして紫外線対策・保湿・美白成分を活用したスキンケアを日常的に取り入れることが、セルフケアの基本となります。
セルフケアだけでは改善が難しい場合や、より早く確実な改善を目指したい場合は、美容クリニックでの治療が有効な選択肢です。ケミカルピーリング、レーザートーニング、ピコレーザー、外用薬・内服薬など、様々な治療法の中から、自分の肌の状態や生活スタイルに合ったものを専門医と相談しながら選ぶことが大切です。
色素沈着の改善には時間がかかることも多く、焦って過度なケアをしたり、治療を途中でやめてしまったりすることが逆効果になる場合があります。正しい知識を持ち、医師のアドバイスのもとで着実にケアを続けることが、素肌の悩みを解消するための近道となります。アイシークリニック渋谷院では、お肌の状態を丁寧に診察したうえで、一人ひとりに合った治療プランをご提案しています。ニキビ跡の色素沈着でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 炎症後色素沈着(PIH)のメカニズム、ニキビ(尋常性痤瘡)の診療ガイドラインおよびニキビ跡の分類・治療方針に関する根拠情報
- 厚生労働省 – 美白有効成分(トラネキサム酸・アルブチン・ビタミンC誘導体など)を配合した医薬部外品の承認成分および有効性・安全性に関する情報
- PubMed – 炎症後色素沈着の治療法(ケミカルピーリング・レーザートーニング・ピコレーザー・ハイドロキノン・レチノイン酸など)に関する国際的な臨床研究・エビデンス情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務