💬 「市販薬を使っても、ニキビが全然治らない…」
そんな悩みを抱えたまま、ずっと我慢していませんか?
実は、皮膚科に行くだけで、市販薬では手に入らない”本当に効く薬”を処方してもらえます。
この記事を読めば、「どんな薬が処方されるのか」「自分に合った治療法は何か」がまるごとわかります。
⚠️ 知らないまま市販薬を使い続けると、ニキビ跡が残るリスクが高まります。早めの受診が肌を守る一番の近道です。
目次
- ニキビはなぜできるのか?種類とメカニズムを理解しよう
- 皮膚科でニキビ治療をする意味とメリット
- ニキビに処方される外用薬の種類と特徴
- ニキビに処方される内服薬の種類と特徴
- ニキビの重症度別・処方薬の選び方
- 処方薬を使うときの注意点とよくある副作用
- 皮膚科の処方薬と市販薬の違い
- ニキビ治療の効果が出るまでの期間と継続の重要性
- まとめ
この記事のポイント
皮膚科のニキビ処方薬にはアダパレン・過酸化ベンゾイル等の外用薬と抗生物質等の内服薬があり、重症度に応じて選択される。市販薬より高い効果が期待でき、早期受診がニキビ跡予防に重要。
💡 ニキビはなぜできるのか?種類とメカニズムを理解しよう
ニキビの治療薬を理解するためには、まずニキビがなぜできるのかを知ることが大切です。ニキビは医学的に「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれ、毛穴のつまりと皮脂の過剰分泌、そして細菌の増殖が複合的に絡み合って生じる皮膚疾患です。
皮膚の毛穴には皮脂腺があり、皮脂が分泌されています。この皮脂が正常に排出されずに毛穴に詰まると、コメドと呼ばれる初期段階のニキビが形成されます。コメドには「白ニキビ(閉鎖型コメド)」と「黒ニキビ(開放型コメド)」の2種類があります。白ニキビは毛穴の開口部が閉じた状態で皮脂がつまったもの、黒ニキビは毛穴が開いており酸化した皮脂が黒く見える状態です。
コメドが形成された状態を放置すると、毛穴の中にアクネ菌(プロピオニバクテリウム・アクネス)が増殖し始めます。アクネ菌は皮脂を栄養源として繁殖し、炎症を引き起こす物質を産生します。これによって赤く腫れた状態になるのが「赤ニキビ(丘疹)」です。さらに悪化すると、膿がたまった「黄ニキビ(膿疱)」へと進行します。重症になると「硬結(こうけつ)」や「嚢腫(のうしゅ)」と呼ばれる深い炎症を起こした状態になり、ニキビ跡として色素沈着や瘢痕(はんこん)が残るリスクが高まります。
ニキビができやすい部位としては、皮脂分泌が多いTゾーン(額・鼻・顎)をはじめ、頬や背中、胸なども挙げられます。思春期には男性ホルモンの影響で皮脂分泌が活発になるためニキビができやすく、大人になってからも生理周期・ストレス・食生活の乱れ・睡眠不足などが原因となって「大人ニキビ」が生じます。
このような多段階のプロセスを経てニキビは形成されるため、治療薬もそれぞれのプロセスに働きかけるさまざまな種類が存在します。
Q. ニキビはどのようなメカニズムで発生しますか?
ニキビは、毛穴の詰まり・皮脂の過剰分泌・アクネ菌の増殖が複合的に絡み合って生じる皮膚疾患です。まず皮脂が毛穴に詰まりコメドが形成され、アクネ菌が繁殖することで赤ニキビ・黄ニキビへと進行します。重症化すると嚢腫となりニキビ跡が残るリスクが高まります。
📌 皮膚科でニキビ治療をする意味とメリット
「ニキビくらいで皮膚科に行くのは大げさかも」と感じている方も少なくありません。しかし、ニキビは適切に治療しないと悪化してニキビ跡になる可能性があり、皮膚科での治療には大きなメリットがあります。
まず最大のメリットは、医師の診断に基づいた適切な薬が処方されることです。ニキビの種類・重症度・部位・患者さんの年齢や生活習慣などを総合的に判断したうえで、その人に合った治療法を選択してもらえます。市販薬では対応できない成分や濃度の薬を使用できるため、より高い治療効果が期待できます。
次に、保険適用で治療を受けられるという点も重要です。皮膚科でのニキビ治療のほとんどは保険診療の対象となっており、医療用の処方薬を低コストで使用できます。市販薬を繰り返し購入するよりも、長期的にはコストを抑えられるケースも多いです。
また、ニキビが悪化してからではなく、早い段階で受診することでニキビ跡を予防しやすくなります。皮膚科専門医による早期治療介入は、肌へのダメージを最小限に抑えるうえで非常に有効です。さらに、必要に応じてスキンケアの指導を受けることができるため、日常生活の改善につながることも期待できます。
なお、美容クリニックでもニキビ治療を行っているところがあります。保険適用外の治療法(レーザー治療・ケミカルピーリングなど)も利用できるため、見た目の改善も含めた総合的なアプローチを希望する方には選択肢のひとつとなります。
✨ ニキビに処方される外用薬の種類と特徴
ニキビ治療の基本となるのが外用薬(塗り薬)です。日本では近年になって海外で標準治療として使われていた薬剤が相次いで承認され、治療の選択肢が大きく広がりました。主な外用薬の種類と特徴を見ていきましょう。
✅ アダパレン(ディフェリンゲル)
アダパレンはレチノイド(ビタミンA誘導体)の一種で、ディフェリンゲルという製品名で知られています。2008年に日本で承認され、現在では保険適用のニキビ治療薬として広く使用されています。
アダパレンの主な作用は、毛穴の角化(皮膚細胞が過剰に積み重なること)を正常化することにあります。毛穴がつまる原因となる異常な角化を抑えることで、コメドの形成を防ぎ、すでにできているコメドを改善する効果があります。炎症を起こす前のニキビ(コメド)に特に有効で、ニキビの予防的な側面も持ちます。
使用方法は、患部に1日1回、就寝前に薄く塗るのが基本です。使用開始直後は皮膚が赤くなったり、乾燥・皮むけが起きることがありますが、これは治療効果が現れているサインであることが多く、数週間ほどで落ち着いてくる場合がほとんどです。日光過敏を引き起こすことがあるため、使用中は日焼け止めの使用が推奨されます。
📝 過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)
過酸化ベンゾイル(BPO)は、欧米ではニキビ治療の第一選択薬として長年使われてきた成分で、日本では2014年にベピオゲルとして承認されました。
過酸化ベンゾイルの作用は主に2つあります。一つは強い殺菌作用によってアクネ菌を直接殺傷すること、もう一つはアダパレンと同様に毛穴の角化を正常化させるコメド解消効果です。抗菌薬と異なり、アクネ菌が耐性を獲得しにくいという大きな特徴があるため、長期使用にも適しています。
使用方法は1日1回患部に塗るタイプが一般的です。使用初期に乾燥・刺激感・赤みが出やすく、衣服や布団に付着すると漂白作用によって色が落ちることがあるため注意が必要です。アレルギーを持つ方への使用には慎重な対応が求められます。
🔸 クリンダマイシン(ダラシンTゲルなど)
クリンダマイシンはリンコマイシン系抗生物質の一種で、塗り薬として使用される外用抗菌薬です。アクネ菌に対する抗菌作用と抗炎症作用を持ち、赤く腫れた炎症性ニキビ(赤ニキビ・黄ニキビ)に有効です。
比較的刺激が少なく使いやすい薬ですが、単剤での長期使用は耐性菌(薬が効きにくい細菌)が生じるリスクがあります。そのため、現在の治療ガイドラインでは過酸化ベンゾイルとの配合剤として使用することが推奨されるケースが増えています。
⚡ 配合剤(エピデュオゲル・デュアックなど)
近年、複数の成分を組み合わせた配合外用薬も登場しています。
エピデュオゲルは、アダパレンと過酸化ベンゾイルを配合した薬剤です。コメド解消作用・角化正常化・殺菌作用が一剤でカバーできるため、コメドが多い方から炎症性ニキビまで幅広いタイプに有効です。2021年に日本で承認され、使用が広まっています。
デュアック配合ゲルは、過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンを組み合わせた薬剤で、殺菌作用・抗菌作用・抗炎症作用を同時に発揮します。炎症性ニキビに特に適しており、クリンダマイシン単剤と比較して耐性菌のリスクを抑えやすいのが特徴です。
🌟 その他の外用薬
上記以外にも、皮膚科では以下のような外用薬が処方されることがあります。
イオウカンフルローション(硫黄製剤)は古くから使われてきた外用薬で、皮脂分泌を抑制し殺菌作用も持ちます。比較的刺激が弱く、敏感肌の方にも使われることがあります。
ナジフロキサシン(アクアチムなど)はフルオロキノロン系の外用抗菌薬で、アクネ菌への抗菌作用があります。
ステロイド外用薬は、炎症が強い重症のニキビに対して短期間使用されることがありますが、長期使用は皮脂腺の肥大などを引き起こす可能性があるため、基本的にニキビの主たる治療薬としては使用されません。
Q. アダパレンと過酸化ベンゾイルの違いは何ですか?
アダパレンはレチノイドの一種で、毛穴の角化を正常化しコメドの形成を防ぐ作用が主体です。一方、過酸化ベンゾイルはアクネ菌を直接殺傷する殺菌作用とコメド解消作用の両方を持ちます。過酸化ベンゾイルは耐性菌が生じにくい特徴があり、長期使用にも適しています。
🔍 ニキビに処方される内服薬の種類と特徴
外用薬だけでは効果が不十分な場合や、重症のニキビに対しては内服薬(飲み薬)が処方されることがあります。皮膚科でニキビに処方される内服薬の主な種類を解説します。
💬 抗生物質(抗菌薬)
内服抗生物質は炎症性ニキビの治療においてよく使用されます。アクネ菌の増殖を抑え、炎症を軽減する効果があります。
テトラサイクリン系抗生物質であるミノサイクリン(ミノマイシンなど)やドキシサイクリンは、アクネ菌に対する高い抗菌力と抗炎症作用を持ち、ニキビ治療においてよく用いられます。特にミノサイクリンは皮膚への移行性が高く、重症のニキビに対しても効果が期待できます。ただし、歯の着色や光線過敏症などの副作用があるため、注意が必要です。妊婦・授乳中の方や小児には使用が制限されます。
マクロライド系抗生物質であるロキシスロマイシンなども使用されることがあります。テトラサイクリン系が使用できない場合の代替として選択されるケースがあります。
内服抗生物質は効果が高い一方、長期使用により耐性菌が生じるリスクがあるため、症状が改善したら外用薬のみへの切り替えが推奨されています。腸内細菌叢への影響も考慮し、必要最小限の期間で使用することが大切です。
✅ 漢方薬
漢方薬は、西洋医学の薬と組み合わせて使われることもあります。体質改善を通じてニキビの根本的な原因にアプローチするという考え方に基づいており、保険適用のものも多くあります。
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は、炎症性ニキビや化膿したニキビに用いられることが多く、抗炎症作用や抗菌作用が期待されます。皮膚の赤みや熱感を伴うニキビに適しているとされます。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、血流を改善する作用があるとされ、特に女性の月経周期に関連したホルモンバランスの乱れによるニキビに用いられることがあります。
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)も炎症性ニキビに使われる漢方薬で、顔面の炎症を鎮める効果が期待されます。
漢方薬は即効性よりも長期的な体質改善を目的とすることが多く、効果が出るまでに数週間から数カ月かかることがあります。
📝 ビタミン剤
ビタミン剤の内服も、ニキビ治療の補助として処方されることがあります。
ビタミンB2(リボフラビン)は脂質代謝を助け、過剰な皮脂分泌を抑制する働きがあるとされています。ビタミンB6(ピリドキシン)はホルモンバランスの調整に関わり、ニキビができやすい体質の改善に役立つと考えられています。
ビタミンCには抗酸化作用と皮脂の酸化を抑える効果があるとされており、ニキビ跡の色素沈着の改善にも期待されています。
これらのビタミン剤は単独での治療効果は限定的ですが、他の治療薬との組み合わせで使用することが多いです。
🔸 ホルモン療法(女性の場合)
女性の場合、月経周期に連動してニキビが悪化するケースや、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などホルモン異常が背景にある場合には、婦人科と連携した上でホルモン療法が検討されることがあります。低用量ピル(経口避妊薬)は皮脂分泌を抑制する効果があり、ニキビの改善に役立つことが報告されています。ただし、これは皮膚科単独の処方ではなく、婦人科での管理のもとで行われるものです。
⚡ イソトレチノイン(重症例・自費診療)
イソトレチノインはビタミンA誘導体の内服薬で、欧米では重症のニキビ治療の標準薬として使用されています。皮脂腺の萎縮・角化の正常化・アクネ菌の減少・抗炎症作用と、ニキビの原因となる全てのプロセスに同時にアプローチできる非常に強力な薬です。
日本では現時点で重症ニキビへの適応での保険承認がなく、自費診療(保険外)として一部のクリニックで処方されています。効果が高い一方、催奇形性(妊娠中の使用で胎児への影響)・肝機能障害・皮膚や粘膜の乾燥・精神的影響などの副作用が報告されているため、使用には厳密な管理と定期的な血液検査が必要です。妊娠中や妊娠の可能性がある女性は使用できません。

💪 ニキビの重症度別・処方薬の選び方
ニキビ治療では、重症度に応じて使用する薬が変わります。日本皮膚科学会のニキビ治療ガイドラインでは、ニキビの重症度を「軽症・中等症・重症・最重症」に分類し、それぞれに応じた治療法が推奨されています。
軽症(主にコメド:白ニキビ・黒ニキビが中心)の場合は、第一選択薬としてアダパレンゲルやエピデュオゲルなどの外用薬が用いられます。コメドの段階で適切に治療することで、炎症性ニキビへの進行を防ぐことが目標です。
中等症(炎症性ニキビが複数ある状態:赤ニキビ・黄ニキビが混在)の場合は、外用薬に加えて内服抗生物質が併用されることがあります。アダパレンや過酸化ベンゾイル系の外用薬と、ミノサイクリンなどの内服抗生物質を組み合わせることで、より効果的な治療が可能です。
重症(ニキビが顔全体に広がり、膿疱・硬結・嚢腫が多数ある状態)の場合は、外用薬と内服抗生物質の組み合わせに加え、漢方薬やビタミン剤の補助的使用が検討されます。十分な効果が得られない場合には、自費診療でイソトレチノインの使用を検討するケースもあります。
最重症(嚢腫型・集簇性ニキビなど)の場合は、内科的治療に加えて、場合によっては外科的処置(切開・排膿)が行われることもあります。このような状態では早急に皮膚科専門医の診察を受けることが重要です。
なお、女性の大人ニキビでは、ホルモンバランスの乱れが原因であることも多いため、生理周期との関係を医師に伝えることで、より適切な治療計画を立ててもらいやすくなります。
Q. ニキビの重症度によって処方薬はどう変わりますか?
軽症(コメド中心)にはアダパレンなどの外用薬が第一選択となります。中等症では外用薬にミノサイクリンなどの内服抗生物質を併用します。重症では漢方薬やビタミン剤の補助的使用も検討され、効果不十分な場合は自費診療でイソトレチノインの使用が選択肢となります。
🎯 処方薬を使うときの注意点とよくある副作用
処方薬は適切に使用することで高い効果が期待できますが、副作用や使用上の注意点も存在します。以下に主な注意点をまとめます。
🌟 外用薬使用時の注意点

アダパレンや過酸化ベンゾイルなどの外用薬を使い始めると、皮膚が赤くなったり、乾燥・かゆみ・皮むけが起きることがあります。これらの症状は多くの場合、使用を続けることで2〜4週間ほどで落ち着いてきます。ただし、症状が強い場合や悪化する場合は使用を中止し、医師に相談することが大切です。
刺激を軽減するためには、最初は少量から使い始め、徐々に量を増やす方法が有効です。また、保湿剤を適切に使用することで皮膚バリア機能を保ちながら治療を進めることができます。
アダパレンや過酸化ベンゾイルを含む外用薬は、目の周りや口の周りなどの敏感な部位への使用は避けることが推奨されています。また、これらの薬剤は光線過敏性を高める場合があるため、日中の使用後は日焼け止めの使用が重要です。特にアダパレンは就寝前に使用するのが一般的です。
過酸化ベンゾイルは酸化剤であるため、衣服・枕カバー・タオルなどに付着すると漂白されて色落ちすることがあります。使用後は薬剤が完全に乾いてから就寝するか、古いタオルや白い寝具を使用するなどの対策が必要です。
💬 内服薬使用時の注意点
抗生物質の内服では、消化器症状(吐き気・下痢・腹痛)が生じることがあります。食事後に服用することで症状が軽減される場合があります。ミノサイクリンでは、めまい・光線過敏症・歯や皮膚への色素沈着が起きることがあります。特に長期使用では注意が必要です。
抗生物質を使用している間は、腸内細菌のバランスが乱れやすくなるため、プロバイオティクス(乳酸菌製剤など)の併用が推奨される場合もあります。
薬の服用を自己判断で中断しないことも重要です。症状が改善したからといって勝手に服用をやめると、再発するリスクが高まります。医師の指示に従った服薬期間を守ることが治療成功のカギです。
イソトレチノインを使用する場合は、定期的な血液検査(肝機能・血中脂質など)が必要です。また、治療期間中および治療終了後一定期間は妊娠を避ける必要があります。副作用のリスクについて医師から十分な説明を受け、納得したうえで使用することが大切です。
✅ スキンケアとの組み合わせ
処方薬を使用しながら適切なスキンケアを続けることも重要です。洗顔は1日2回を目安に、刺激の少ない洗顔料を使用して優しく洗います。ゴシゴシ強くこすると皮膚バリアが傷つき、炎症が悪化することがあります。
保湿は、処方薬による乾燥を防ぐためにとても大切です。油分が多いクリームよりも、ニキビ肌に適したノンコメドジェニック(毛穴をつまらせにくい)処方の保湿剤を選ぶと良いでしょう。また、紫外線はニキビ跡の色素沈着を悪化させるため、日焼け止めは必ず使用しましょう。
💡 皮膚科の処方薬と市販薬の違い
ニキビのために市販薬を使用している方は多いと思いますが、皮膚科の処方薬との違いを理解することで、治療の方向性を考えやすくなります。
市販薬に含まれるニキビ治療成分としては、イオウ・サリチル酸・グリコール酸・ビタミンC誘導体・レゾルシンなどがあります。これらは皮脂分泌の抑制・角質軟化・殺菌・抗炎症などの作用を持ちますが、医療用薬剤と比べると成分の濃度が低く設定されていることがほとんどです。安全性を重視した処方となっているため、副作用は少ない反面、重症のニキビや長期化したニキビには十分な効果が得られないことがあります。
一方、皮膚科で処方される薬は医療用成分を高濃度で配合しており、臨床試験によって効果が証明されているものが中心です。アダパレンや過酸化ベンゾイルは市販薬には含まれない成分(一部例外あり)であり、コメドや炎症性ニキビに対する効果は市販薬を大きく上回ります。
近年は過酸化ベンゾイルを含む薬が市販薬としても発売されるようになりましたが、皮膚科での受診と処方薬の使用は、医師の適切な診断のもとで治療を進められるという点で大きなメリットがあります。ニキビが軽度であれば市販薬でも対応できることがありますが、炎症が強い・数が多い・繰り返す・ニキビ跡が気になるなどの場合は早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
また、医師の管理のもとで治療を行うことで、副作用が生じた場合に早期に対応でき、治療の軌道修正もスムーズに行えます。自己判断で市販薬を使い続けて悪化するケースも少なくないため、改善が見られない場合は専門家への相談が大切です。
Q. ニキビの処方薬はどのくらいで効果が出ますか?
外用薬は皮膚のターンオーバーの関係から、効果を実感するまで最低4〜8週間かかることが多く、臨床試験では12週間の継続使用で有意な改善が確認されています。使用開始直後に一時的なニキビの増加が見られることがありますが、これは治療が進んでいるサインであるため、焦らず継続することが重要です。
📌 ニキビ治療の効果が出るまでの期間と継続の重要性
皮膚科でニキビ治療を始めると、「いつ治るのか」「効果が出ているのかわからない」と感じることがあります。ニキビ治療の効果は、薬を使い始めてからすぐに現れるわけではなく、一定の期間が必要です。
外用薬の場合、皮膚のターンオーバー(細胞が生まれ変わるサイクル)は通常4〜6週間かかるため、効果を実感できるまでに最低でも4週間〜8週間程度かかることが多いです。アダパレンやエピデュオゲルの臨床試験では、12週間の継続使用でニキビの数が有意に減少したことが確認されています。
また、使用開始後の最初の数週間は「初期反応」として一時的にニキビが増えたように見えることがあります。これは薬が作用して毛穴の中に詰まっていたコメドが表面に出てくる現象であり、治療が進んでいるサインであることがほとんどです。この時期に「悪化した」と感じて使用を中止してしまう方が多いですが、もったいないことです。医師に相談しながら、焦らず継続することが大切です。
内服抗生物質の場合は、2〜4週間程度で炎症の改善が感じられることが多いですが、再発を防ぐためには医師が指示する期間(通常は数週間〜3カ月程度)をしっかり守ることが必要です。自己判断での中断はニキビの再発や耐性菌のリスクを高めます。
ニキビ治療において重要なのは「継続」です。症状が改善されてきたからといって治療をやめると、再発するケースが多くあります。特に、コメドは目には見えなくても皮膚の内部に存在していることがあり、治療を続けることで再びニキビになることを防げます。医師の指示に従って、改善後も一定期間は治療を継続することが一般的です。
また、ニキビ治療と並行して、生活習慣の改善も非常に重要です。睡眠不足・偏った食事(特に高GI食品や乳製品の過剰摂取)・過度のストレスはニキビを悪化させる要因となります。薬による治療と生活習慣の見直しをセットで行うことで、より高い治療効果を得られます。
治療経過中は定期的に皮膚科を受診し、医師に状態を確認してもらいながら治療方針を調整してもらうことが理想的です。ニキビの状態に合わせて薬の種類や量を変えていくことで、より効果的な治療が可能となります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、市販薬で改善せずに長期間悩まれてから受診される患者さんが多く、早めにご相談いただくことでニキビ跡を残さずに済むケースが少なくありません。アダパレンや過酸化ベンゾイルをはじめとした処方薬は、重症度や肌質に合わせて組み合わせることで高い効果が期待できますが、使い始めに一時的な赤みや乾燥が出ることもあるため、焦らず継続していただくことが大切です。お一人おひとりの肌の状態をしっかり見極めながら最適な治療プランをご提案しますので、ニキビにお悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。」
✨ よくある質問
医師の診断に基づいて、市販薬では使えない高濃度の医療用成分が処方されます。また、ニキビ治療のほとんどは保険適用のため、市販薬を繰り返し購入するよりコストを抑えられるケースもあります。早期受診によりニキビ跡の予防にもつながるため、改善しない場合は早めの受診をおすすめします。
アダパレンは毛穴の詰まりを防ぐコメド解消が主な作用で、白・黒ニキビに有効です。過酸化ベンゾイルはアクネ菌を直接殺傷する殺菌作用とコメド解消作用の両方を持ちます。また、過酸化ベンゾイルは耐性菌が生じにくい点が大きな特徴で、長期使用にも適しています。
使用開始後の数週間に一時的にニキビが増えて見えることがあります。これは薬が作用して毛穴内のコメドが表面に押し出される現象で、治療が進んでいるサインです。この時期に中止してしまう方が多いですが、焦らず継続することが大切です。気になる場合はアイシークリニックの医師にご相談ください。
外用薬は皮膚のターンオーバーの関係から、効果を実感するまで最低4〜8週間かかることが多く、臨床試験では12週間の継続使用で有意な改善が確認されています。内服抗生物質は2〜4週間で炎症の改善を感じやすいですが、再発防止のため医師が指示する期間を必ず守ることが重要です。
市販薬はイオウやサリチル酸など安全性重視の低濃度成分が中心で、軽度のニキビには有効ですが重症例には効果が不十分なことがあります。皮膚科の処方薬はアダパレンや過酸化ベンゾイルなど、臨床試験で効果が証明された高濃度の医療用成分が使われます。炎症が強い・繰り返すなどの場合は早めの受診をおすすめします。
🔍 まとめ
ニキビの皮膚科処方薬には、外用薬(アダパレン・過酸化ベンゾイル・抗菌外用薬・配合剤など)と内服薬(抗生物質・漢方薬・ビタミン剤・イソトレチノインなど)の種類があり、ニキビの種類・重症度・患者さんの状態に応じて適切な薬が選択されます。市販薬では対応しきれないケースも多く、早期に皮膚科を受診して適切な治療を開始することが、ニキビ跡を残さないためにも重要です。
処方薬を使用する際は副作用についての理解を深め、医師の指示に従って継続することが治療成功のポイントです。効果が出るまでには一定の時間が必要ですが、正しい治療を根気よく続けることで、多くのニキビは改善が期待できます。ニキビに悩んでいる方は、ぜひ一度皮膚科または美容クリニックに相談してみてください。
アイシークリニック渋谷院では、ニキビに悩む患者さんに対してお一人おひとりの肌の状態に合わせた治療をご提案しています。市販薬で改善しないニキビ・繰り返すニキビ・ニキビ跡にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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