目の周りや頬に、白くて小さなブツブツができていませんか?それは「稗粒腫(はいりゅうしゅ)」かもしれません。稗粒腫は良性のできもので、健康上の問題はありませんが、見た目が気になって除去を希望される方は少なくありません。「保険は適用されるの?」「痛みはある?」「渋谷周辺で治療できるクリニックを探している」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、稗粒腫の原因や症状、保険適用での治療法、費用の目安、そして治療後のケアまで、皮膚科専門の観点から詳しく解説します。渋谷エリアで稗粒腫の治療をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- 稗粒腫とは?基本的な知識を押さえよう
- 稗粒腫ができる原因
- 稗粒腫と間違えやすい皮膚疾患
- 稗粒腫は自然に治る?放置するとどうなる?
- 稗粒腫の治療法
- 保険適用での治療と費用について
- 自費診療(炭酸ガスレーザー)という選択肢
- 治療の流れと注意点
- 治療後のケアと再発予防
- よくある質問(Q&A)
- 渋谷で稗粒腫治療を受けるなら
- まとめ
1. 稗粒腫とは?基本的な知識を押さえよう
稗粒腫の定義と特徴
稗粒腫(はいりゅうしゅ)は、皮膚の浅い層にできる直径1〜2mm程度の白色または黄白色の小さなできものです。医学的には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」の一種とされており、皮膚科では「milia(ミリア)」という英語名でも呼ばれています。
その名前の由来は、見た目が穀物の「稗(ひえ)」の粒に似ていることから名付けられました。「ひりゅうしゅ」と読まれることもありますが、正式には「はいりゅうしゅ」と読みます。
稗粒腫の主な特徴は以下のとおりです。
- 大きさ:直径1〜2mm程度
- 色:白色から黄白色
- 形状:ドーム状に盛り上がった丘疹(きゅうしん)
- 硬さ:触ると硬く、光沢がある
- 好発部位:目の周り(特にまぶた)、頬、鼻の周り、額、あご
- 自覚症状:痛みやかゆみはほとんどない
稗粒腫の中身は何?
稗粒腫の中身は、角質(ケラチン)と呼ばれるタンパク質の塊です。私たちの皮膚は絶えず新陳代謝を繰り返しており、古い角質は通常、垢(あか)となって自然にはがれ落ちます。しかし、何らかの原因で毛穴や汗腺の出口が塞がれると、本来排出されるはずの角質が皮膚の浅い層に袋状にたまり、稗粒腫を形成します。
白色のクリーム状の物質や、それが硬化した小さな粒が内部に入っています。これは脂肪ではなく、あくまで角質の塊であるため、「脂肪の塊」という表現は正確ではありません。
稗粒腫と粉瘤の関係
稗粒腫は、より大きな皮膚のできものである「粉瘤(ふんりゅう)」と構造的によく似ています。日本皮膚科学会によると、粉瘤(アテローム)の多くは「表皮嚢腫」と呼ばれ、毛穴の上方部分が陥入して袋状の構造物ができたものとされています。
稗粒腫は、この表皮嚢腫の非常に小さいものと考えられており、粉瘤が通常の毛穴から発生するのに対し、稗粒腫は産毛が生える毛穴や皮膚の浅い部位から発生すると考えられています。両者の大きな違いは、稗粒腫は皮膚の浅い部位にできるため、圧出法という簡単な処置で除去できる点にあります。
2. 稗粒腫ができる原因
稗粒腫の正確な発生メカニズムは、実はまだ完全には解明されていません。しかし、いくつかの要因が関係していることがわかっています。稗粒腫は大きく「原発性稗粒腫」と「続発性稗粒腫」の2種類に分類されます。
原発性稗粒腫
原発性稗粒腫は、特別なきっかけがなく自然に発生するタイプです。以下のような要因が関係していると考えられています。
体質や遺伝的要因として、稗粒腫ができやすい体質の方がいます。家族に稗粒腫ができやすい人がいる場合、同様にできやすい傾向があります。
加齢による肌の新陳代謝の低下も大きな要因です。肌のターンオーバー(新陳代謝)は、20代では約28日周期ですが、30〜40代では約45日、60代以降では100日前後まで延びるとされています。ターンオーバーが遅くなると、古い角質が排出されにくくなり、稗粒腫ができやすくなります。
肌への摩擦や刺激も原因となります。洗顔時やメイク時に肌を強くこする習慣がある方、目をこする癖がある方は、稗粒腫ができやすい傾向にあります。
乾燥肌やアトピー性皮膚炎も関係しています。肌のバリア機能が低下していると、角質の代謝異常が起こりやすくなります。
続発性稗粒腫
続発性稗粒腫は、皮膚への何らかのダメージがきっかけとなって発生するタイプです。
やけど(熱傷)や外傷の後に発生することがあります。傷が治る過程で、皮膚の組織が変化し、角質がたまりやすくなることがあります。
水ぼうそう(水痘)の跡にできることも多いです。
皮膚を削り取る手術やレーザー治療の後に発生することもあります。
特定の薬剤の使用も原因となりえます。ステロイドの長期外用やハイドロキノン外用などが稀に誘因となることがあります。
3. 稗粒腫と間違えやすい皮膚疾患
稗粒腫は一見するとニキビや他の皮膚疾患と似ているため、自己判断が難しい場合があります。正確な診断は皮膚科専門医に任せることが重要ですが、以下に代表的な鑑別疾患を紹介します。
白ニキビ(閉鎖面疱)
白ニキビは、毛穴に皮脂が詰まって白く盛り上がったもので、見た目が稗粒腫に最も似ています。しかし、白ニキビは毛穴の皮脂が原因であり、炎症を起こすと赤ニキビへと進行する可能性があります。一方、稗粒腫は角質のかたまりであり、炎症を起こすことは基本的にありません。
汗管腫(かんかんしゅ)
汗管腫は汗腺(エクリン汗腺)に由来する良性の腫瘍で、目の周りに多発することが多いです。稗粒腫と同様に白〜肌色の小さな丘疹として現れますが、汗管腫は皮膚の少し深い層にあり、圧出法では除去できません。治療には炭酸ガスレーザーや電気凝固法が用いられます。
脂腺増殖症(しせんぞうしょくしょう)
脂腺増殖症は、皮脂を分泌する脂腺が増殖してできる良性のできもので、黄白色の丘疹として顔面(特にTゾーンや頬)に現れます。中央にくぼみがあることが特徴で、稗粒腫とは見た目が少し異なります。
脂漏性角化症(老人性いぼ)
脂漏性角化症は、加齢に伴って顔や体にできる褐色〜黒色の盛り上がったできもので、「老人性いぼ」とも呼ばれます。稗粒腫とは色や大きさが異なりますが、初期の小さなものは鑑別が必要な場合があります。
エクリン汗孔腫
エクリン汗孔腫は、汗腺の出口にできる良性の腫瘍で、肌色〜淡紅色の丘疹として現れます。稀な疾患ですが、稗粒腫との鑑別が必要なことがあります。
皮膚科専門医は、ダーモスコピーという専用の拡大鏡を用いて詳細に観察し、これらの疾患を正確に見分けることができます。自己判断で無理に除去しようとすると、傷跡が残ったり感染を起こしたりする危険があるため、必ず医療機関を受診してください。
4. 稗粒腫は自然に治る?放置するとどうなる?
乳児の稗粒腫は自然に消える
新生児や乳児にできる稗粒腫は、成長とともに自然に消失することが多いです。これは、乳児の皮膚の新陳代謝が活発であるためと考えられています。そのため、乳児の稗粒腫は特に治療せずに経過観察することが一般的です。
成人の稗粒腫は自然消失しにくい
一方、成人にできた稗粒腫は、自然に消えることは少ないとされています。放置していても悪性化(がん化)することはなく、健康上の問題が生じることはありません。腫れや赤み、痛みやかゆみといった自覚症状も通常はありません。
放置した場合の経過
稗粒腫を放置した場合、以下のような経過をたどることがあります。
大きさが増す場合があります。稀ではありますが、時間の経過とともに少しずつ大きくなることがあります。
数が増える可能性があります。体質や生活習慣によっては、新たな稗粒腫が発生することがあります。
美容的な問題として、特に顔面にできた稗粒腫は、メイクでも隠しにくく、見た目が気になる方が多いです。
稗粒腫は感染症ではないため、他人に移ることはありません。また、顔の他の部位に広がるといった「転移」のような現象も起こりません。治療するかどうかは、見た目が気になるかどうかという美容的な観点から判断されることがほとんどです。
5. 稗粒腫の治療法
稗粒腫の治療法には、保険診療で行われる「圧出法(あっしゅつほう)」と、自費診療で行われる「炭酸ガスレーザー治療」があります。
圧出法(保険適用)
圧出法は、稗粒腫に対する最も標準的な治療法で、健康保険が適用されます。
治療の手順は以下のとおりです。
最初に、滅菌された注射針やランセット(専用の小さな刃物)で、稗粒腫の表面に小さな穴を開けます。
次に、専用のピンセット(鑷子:せっし)や圧出器具を使って、中にたまった角質のかたまりを押し出します。
処置後は、出血がなければそのままか、血がにじむ場合は絆創膏やテープで15分程度保護します。
処置時間は1個あたり数秒〜数十秒程度で、複数個をまとめて処置することも可能です。
麻酔については、クリニックによって対応が異なります。多くの場合、麻酔なしで処置を行いますが、痛みに弱い方や多数の稗粒腫を除去する場合は、貼付用局所麻酔剤(ペンレス)を使用したり、注射による局所麻酔を行ったりすることもあります。
圧出法のメリットとしては、保険適用で費用が安い点、処置時間が短く当日に終わる点、傷跡がほとんど残らない点、当日から洗顔や入浴が可能な点が挙げられます。
一方、デメリットとしては、多少の痛みを伴う点、再発する可能性がある(約20〜30%という報告もあります)点、深い部位にある稀粒腫には対応できない場合がある点があります。
炭酸ガスレーザー治療(自費診療)
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、水分に反応して組織を瞬時に蒸発させる医療用レーザーです。稗粒腫の嚢腫(袋)ごと焼灼・蒸散させて取り除くことができます。
治療の手順は以下のとおりです。
最初に、局所麻酔の注射を行います。
次に、炭酸ガスレーザーを稗粒腫に照射し、組織を蒸散させます。
処置後は、創傷保護剤(テープなど)で1週間程度保護します。
炭酸ガスレーザーのメリットとしては、嚢腫ごと除去できるため再発リスクが低い点、深い部位にある稗粒腫にも対応できる点が挙げられます。
デメリットとしては、保険適用外のため費用が高い点、かさぶたができ、赤みが引くまで数週間〜数ヶ月かかる点、色素沈着のリスクがある点、治療部位のメイクが一時的にできない点があります。
6. 保険適用での治療と費用について
保険適用の条件
稗粒腫の摘除は、健康保険が適用される処置です。診療報酬点数表では「J057-4 稗粒腫摘除」として規定されており、保険診療として全国どの医療機関でも統一された点数で算定されます。
保険が適用される治療法は「圧出法」のみです。炭酸ガスレーザーなど他の方法で除去する場合は、保険が効かず自費診療となります。
保険診療での費用の目安
令和6年度の診療報酬点数表によると、稀粒腫摘除の点数は以下のとおりです。
10箇所未満の場合は74点で、3割負担の場合は約220円となります。
10箇所以上の場合は148点で、3割負担の場合は約440円となります。
ここで重要なのは、上記はあくまで「処置料」のみの金額であるということです。実際の診療では、これに加えて初診料または再診料、診察料、処方料(軟膏などが出た場合)などが加算されます。
総額の目安としては、初診で1〜2個の稗粒腫を除去する場合、3割負担で1,500〜2,000円程度を見込んでおくとよいでしょう。複数回に分けて処置する場合は、再診料が加算されます。
費用を抑えるポイント
保険診療で費用を抑えるためには、まとめて複数個を除去してもらうことが効果的です。処置料は10箇所未満で一律74点なので、1個でも9個でも処置料は同じです。
7. 自費診療(炭酸ガスレーザー)という選択肢
自費診療を選ぶケース
以下のような場合は、保険診療の圧出法ではなく、自費診療の炭酸ガスレーザー治療を選択するメリットがあります。
再発を繰り返している場合は、圧出法では内容物を押し出すだけなので、袋の壁が残っていると再発することがあります。レーザーなら嚢腫ごと除去できます。
深い部位にある稀粒腫の場合は、圧出法では届かない深さにある稀粒腫には、レーザーのほうが効果的です。
仕上がりの美しさを重視する場合も、レーザー治療が適していることがあります。
自費診療の費用の目安
炭酸ガスレーザー治療の費用はクリニックによって異なりますが、一般的な相場は以下のとおりです。
1個あたり3,000〜5,500円程度で、2mm未満の小さなものは5,500円前後、それ以上の大きさは個別見積もりとなることが多いです。
保険診療と自費診療の比較
治療を選ぶ際の参考として、保険診療(圧出法)と自費診療(炭酸ガスレーザー)を比較すると以下のようになります。
保険診療(圧出法)は、費用が1〜2個で約1,500〜2,000円と安価で、処置時間は数分と短く、麻酔は不要または貼付麻酔で済みます。ダウンタイムはほぼなく、当日から洗顔可能です。再発リスクは中程度(約20〜30%)です。
自費診療(レーザー)は、費用が1個あたり3,000〜5,500円と高めで、処置時間は10〜15分程度、注射麻酔が必要です。ダウンタイムは1〜2週間のかさぶた期間があり、再発リスクは低いです。
どちらの治療法が適しているかは、稀粒腫の状態や患者様のご希望によって異なります。医師と相談のうえ、最適な方法を選択してください。
8. 治療の流れと注意点
受診から治療までの流れ
稀粒腫の治療を受ける際の一般的な流れをご紹介します。
まず、皮膚科・形成外科を受診します。「稀粒腫を取りたい」と伝えてください。
次に、医師が稀粒腫かどうか、他の疾患ではないかを診察・診断します。ダーモスコピーを使用することもあります。
診察の結果、稀粒腫と診断されれば、治療法の説明があります。保険診療の圧出法で行うか、自費診療のレーザー治療にするかを相談します。
クリニックの方針や混雑状況によって、当日すぐに処置できる場合と、後日予約となる場合があります。
処置自体は数分〜15分程度で終わります。処置後の注意点の説明を受けて終了です。
治療前の注意点
受診前に確認しておくべき点があります。
当日の処置が可能かどうかをクリニックによっては、初診日は診察のみで、処置は後日予約となる場合があります。事前に電話で確認しておくとスムーズです。
麻酔の希望がある場合は、痛みに弱い方は、貼付麻酔を希望できるか事前に相談しておきましょう。貼付麻酔は1時間程度貼っておく必要があるため、処置開始時間が遅くなることがあります。
未成年の場合の注意点として、未成年者が稀粒腫の除去を希望する場合、保護者の同席や同意書が必要なクリニックがほとんどです。事前に確認してください。
治療時の痛み
保険診療の圧出法では、針を刺す際にチクッとした痛みがあり、角質を押し出す際に多少の圧迫感や痛みを感じることがあります。多くの方は「思っていたより痛くなかった」とおっしゃいますが、感じ方には個人差があります。
炭酸ガスレーザー治療では、最初に局所麻酔の注射を行うため、その際に痛みがあります。麻酔が効いた後のレーザー照射自体は痛みを感じません。
9. 治療後のケアと再発予防
処置直後のケア
圧出法の場合、処置直後はわずかに出血することがありますが、15分ほどで落ち着きます。1〜2日ほど淡い赤みが出ることもありますが、これも自然に治まります。
当日から洗顔・入浴が可能です。処置部位を清潔に保ってください。一般的な大きさの稀粒腫であれば、軟膏などは不要なことが多いです。翌日からメイクも可能ですが、処置部位は優しくケアしてください。
炭酸ガスレーザーの場合は、処置後にかさぶたができ、1〜2週間で自然に剥がれます。かさぶたを無理に剥がさないでください。創傷保護剤(テープ)を貼っている間は、その部位のメイクはできません。赤みが引くまで数週間〜数ヶ月かかることがあります。
再発予防のためのスキンケア
稀粒腫は、一度治療しても同じ場所や別の場所に再発することがあります。以下の点に注意することで、再発リスクを減らすことができます。
肌を清潔に保つことが大切です。毎日の洗顔で、古い角質や皮脂をきちんと落としましょう。ただし、ゴシゴシこすると逆効果なので、優しく洗うことが重要です。
しっかり保湿することで、肌の乾燥は角質の代謝を乱す原因となります。洗顔後は化粧水や乳液で十分に保湿してください。
紫外線対策も重要です。紫外線は肌のターンオーバーを乱す原因となります。日焼け止めの使用や日傘などで紫外線を避けましょう。
肌への摩擦を避けてください。目をこする癖がある方は意識して控えましょう。クレンジングや洗顔、タオルで拭く際も、こすらず優しくケアしてください。
定期的なピーリングも有効です。ケミカルピーリングなどで古い角質を取り除くことで、角質がたまりにくい肌環境を作ることができます。ただし、やりすぎは禁物です。
生活習慣の見直し
肌のターンオーバーを正常に保つためには、生活習慣も重要です。
十分な睡眠をとりましょう。睡眠中に成長ホルモンが分泌され、肌の新陳代謝が活発になります。睡眠不足は肌のターンオーバーを遅らせる原因となります。
バランスの良い食事を心がけてください。肌の再生に必要なタンパク質、ビタミンB群、ビタミンC、亜鉛などをバランスよく摂取しましょう。特にビタミンB2とビタミンB6は皮膚の健康維持に重要です。
ストレスを溜めないことも大切です。ストレスはホルモンバランスを乱し、肌のターンオーバーにも影響します。適度な運動やリラックスする時間を設けましょう。
喫煙・過度な飲酒を避けてください。血液循環や代謝機能に悪影響を与え、肌の老化を促進します。

10. よくある質問(Q&A)
稀粒腫についてよくいただく質問にお答えします。
自分で針を使って取ろうとする方がいらっしゃいますが、お勧めできません。消毒が不十分だと感染を起こす危険があります。また、適切な器具や技術がないと皮膚を傷つけ、傷跡が残ることがあります。必ず皮膚科を受診してください。
稀粒腫は感染症ではないため、他人に移ることはありません。ウイルスや細菌が原因ではなく、自分の皮膚の角質がたまったものです。
Q3. 稀粒腫は悪性化(がん化)しますか?
稀粒腫は良性のできもので、悪性化することはありません。健康上の問題が生じることもないため、放置しても医学的には問題ありません。
Q4. 何歳から治療できますか?
年齢制限は特にありませんが、小さなお子様の場合、処置中にじっとしていることが難しいため、ある程度成長してからの治療をお勧めすることがあります。未成年者の場合は保護者の同意が必要です。
Q5. 妊娠中でも治療できますか?
保険診療の圧出法であれば、妊娠中でも安全に受けられることが多いです。ただし、レーザー治療や局所麻酔を使う場合は、妊娠の時期によっては控えたほうがよいこともあります。必ず事前に妊娠中であることを医師に伝えてください。
Q6. 処置後、お化粧はいつからできますか?
圧出法の場合は、翌日からメイク可能です。炭酸ガスレーザーの場合は、かさぶたが取れて赤みが落ち着くまで(1〜2週間程度)、処置部位へのメイクは控えてください。
Q7. 1回の治療で何個まで取れますか?
クリニックの方針や稀粒腫の状態によりますが、1回で5〜10個程度を目安に処置することが多いです。多数の稀粒腫がある場合は、複数回に分けて治療することもあります。
Q8. 稀粒腫ではなく別の疾患だった場合はどうなりますか?
稀粒腫だと思って受診しても、診察の結果、汗管腫やイボ、その他のできものと診断される場合があります。その場合は、それぞれの疾患に適した治療法が提案されます。当日に別の治療が可能な場合もあれば、後日の処置となる場合もあります。
11. 渋谷で稀粒腫治療を受けるなら
渋谷は東京都内でも有数のターミナル駅であり、多くの皮膚科・形成外科クリニックが集まるエリアです。通勤・通学の途中や買い物のついでに立ち寄れるアクセスの良さが魅力です。
クリニック選びのポイント
渋谷で稀粒腫治療を受けるクリニックを選ぶ際は、以下の点を確認することをお勧めします。
皮膚科専門医・形成外科専門医が在籍しているかどうかを確認してください。正確な診断と適切な治療のためには、専門医の診察を受けることが重要です。
保険診療に対応しているかどうかも重要です。美容皮膚科専門のクリニックでは、保険診療を行っていない場合があります。費用を抑えたい方は、保険診療に対応しているか事前に確認しましょう。
当日の処置が可能かどうかも確認ポイントです。クリニックによっては、初診日は診察のみで処置は後日予約となる場合があります。急いでいる方は事前に問い合わせてください。
アクセスの良さも考慮しましょう。渋谷駅から近いクリニックであれば、通院の負担が少なくなります。また、処置後に腫れや赤みが気になる場合でも、帰宅しやすい立地が安心です。
アイシークリニック渋谷院のご紹介
アイシークリニック渋谷院では、皮膚科専門医・形成外科専門医による稀粒腫の診断・治療を行っています。保険診療による圧出法に対応しており、費用を抑えた治療が可能です。
当院の特徴として、渋谷駅から徒歩すぐの好立地にあり、お仕事帰りやお買い物のついでにお気軽にお立ち寄りいただけます。また、経験豊富な医師が丁寧に診察し、患者様一人ひとりに合った治療法をご提案いたします。稀粒腫だけでなく、粉瘤やほくろ、その他の皮膚のできものについてもご相談いただけます。
目の周りの白いブツブツが気になる方、「稀粒腫かな?」と思ったら、まずはお気軽にご相談ください。
12. まとめ
本記事では、稀粒腫について詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
稀粒腫は、皮膚の浅い層に角質がたまってできる良性のできもので、主に目の周りや頬に現れる直径1〜2mmの白い丘疹です。
健康上の問題はなく、悪性化することもありませんが、自然に消えることは少なく、見た目が気になる場合は治療を検討します。
治療法としては、保険適用の「圧出法」と自費診療の「炭酸ガスレーザー治療」があります。
保険診療の場合、処置料は3割負担で約220〜440円で、初診料などを含めた総額は1,500〜2,000円程度です。
自分で除去しようとすると、傷跡が残ったり感染を起こしたりする危険があるため、必ず皮膚科を受診してください。
再発予防には、適切なスキンケアと生活習慣の見直しが大切です。
渋谷エリアには多くの皮膚科クリニックがあり、アクセスの良さを活かして気軽に治療を受けることができます。目の周りの白いブツブツが気になっている方は、ぜひ一度、専門医にご相談ください。
参考文献
- 皮膚科Q&A:アテローム(粉瘤)|公益社団法人日本皮膚科学会
- 一般公開ガイドライン|公益社団法人日本皮膚科学会
- 日本皮膚科学会雑誌|J-STAGE
- 皮膚嚢腫|MSDマニュアル家庭版
- 令和6年 診療報酬点数表|しろぼんねっと
- 肌のターンオーバーとは?乱れる原因や対策について|大正製薬
- 皮膚から老化細胞が排除されるメカニズムを解明|藤田医科大学
- 肌あれの症状・原因|くすりと健康の情報局(第一三共ヘルスケア)
- 肌のターンオーバーとは?乱れる原因や改善のためにできること|健栄製薬
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務