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隆起したほくろは保険適用で除去できる?渋谷で受けられる治療法と費用を徹底解説

「顔にある盛り上がったほくろが気になる」「ひげを剃るときに引っかかって出血する」「最近、ほくろが大きくなってきた気がする」——このようなお悩みをお持ちの方は少なくありません。特に隆起したほくろは見た目の問題だけでなく、日常生活でのトラブルや、まれに悪性腫瘍との鑑別が必要になることもあります。

本記事では、隆起したほくろの基礎知識から、保険適用で除去できる条件、渋谷エリアで受けられる治療法、費用の目安、術後のケアまで、形成外科・皮膚科の観点から詳しく解説します。ほくろ除去を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。


目次

  1. 隆起したほくろとは?基本的な知識
  2. ほくろが隆起する原因
  3. 危険なほくろの見分け方(ABCDルール)
  4. ほくろ除去で保険適用になる条件
  5. 保険適用されないケース
  6. 隆起したほくろの除去方法
  7. 治療の流れ
  8. 保険診療と自由診療の費用比較
  9. 術後のケアとダウンタイム
  10. よくある質問
  11. 渋谷でほくろ除去を検討されている方へ

1. 隆起したほくろとは?基本的な知識

ほくろの正式名称と構造

ほくろは医学的には「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)」または「色素性母斑」と呼ばれています。皮膚の中に存在する母斑細胞(メラノサイトに似た細胞)が増殖し、メラニン色素を蓄積することで黒色や褐色の色素斑として現れます。

ほくろは生まれつきのものと、後天的に発生するものがあります。多くは幼少期から思春期にかけて増え始め、20〜30代でピークを迎えます。形状は平坦なものから隆起したものまでさまざまで、大きさは一般的に直径5mm以下のものがほとんどです。

隆起型ほくろの特徴

隆起したほくろは、医学的には「複合型母斑」や「真皮内母斑」に分類されることが多く、以下のような特徴があります。

  • 皮膚表面から盛り上がっている
  • ドーム状や半球状の形をしていることが多い
  • 表面が滑らかなものから、ザラザラしたものまである
  • 毛が生えていることがある
  • 年齢とともに色が薄くなることがある

隆起したほくろは、もともと平坦だったものが年月をかけて徐々に盛り上がってくるケースも多く見られます。これは母斑細胞が皮膚の深い層(真皮)で増殖するためで、通常は良性の経過をたどります。

ほくろと似ているできもの

ほくろに似た皮膚のできものには、以下のようなものがあります。自己判断は難しいため、気になる場合は皮膚科や形成外科での診察をおすすめします。

脂漏性角化症(老人性イボ)は、高齢者の顔や体に見られる褐色から黒色の盛り上がりで、表面がザラザラしているのが特徴です。良性腫瘍ですが、悪性黒色腫との鑑別が必要な場合もあります。

軟性線維腫(スキンタッグ)は、首や脇の下にできやすい柔らかい突起状のできもので、肌色から褐色を呈します。摩擦や加齢が原因とされています。

基底細胞がんは、顔面(特に鼻の周囲)に好発する皮膚がんで、黒色で光沢があり、ほくろと間違えやすい場合があります。日本人では黒色のものが多く見られます。


2. ほくろが隆起する原因

紫外線の影響

紫外線は、ほくろの形成や隆起に大きく関与しています。紫外線を浴びると、皮膚のメラノサイトが活性化してメラニン色素の生成が促進されます。長期間にわたる紫外線曝露は、母斑細胞の増殖を促し、既存のほくろを大きくしたり、盛り上がらせたりする要因となります。

特に顔や首、腕など日光に当たりやすい部位では、ほくろが隆起しやすい傾向があります。5月から8月にかけては紫外線量がピークを迎えますが、曇りの日や冬場でも紫外線は降り注いでいるため、年間を通した対策が重要です。

加齢による変化

年齢を重ねると、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が低下し、メラニン色素が蓄積しやすくなります。また、母斑細胞が真皮内で成熟することで、平坦だったほくろが徐々に隆起してくることがあります。

高齢になると、ほくろの色が薄くなって肌色に近づくことも多いですが、盛り上がり自体は維持されることが一般的です。

ホルモンバランスの変動

ホルモンバランスの変化も、ほくろの隆起に影響を与えます。特に女性は、妊娠中や月経周期によってプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増加し、メラニン生成が活発になることでほくろが目立つようになることがあります。

思春期や更年期など、ホルモンバランスが大きく変動する時期にも、ほくろの変化が見られることがあります。

物理的な刺激

日常的にほくろが衣服や下着に擦れたり、ひげ剃りで傷つけたりといった物理的刺激を繰り返すと、慢性的な炎症が起こり、ほくろが隆起しやすくなることがあります。

また、メイクの際に強く擦り付けることも、皮膚への刺激となり、ほくろの変化を促す可能性があります。

遺伝的要因

ほくろのできやすさには遺伝的な要因も関与しています。家族にほくろの多い人がいる場合、同様にほくろができやすい体質である可能性があります。


3. 危険なほくろの見分け方(ABCDルール)

ほくろのほとんどは良性ですが、まれに悪性黒色腫(メラノーマ)や基底細胞がんなどの皮膚がんが、ほくろに似た外観を呈することがあります。早期発見・早期治療が重要なため、以下のABCDルールを参考に、ご自身のほくろをチェックしてみてください。

A:Asymmetry(非対称性)

通常のほくろは円形や楕円形で左右対称ですが、悪性黒色腫は左右非対称でいびつな形をしていることが多いです。ほくろの中心に縦線を引いたとき、左右の形が著しく異なる場合は注意が必要です。

B:Border(境界)

良性のほくろは境界がはっきりしていて、周囲の皮膚との境目が明確です。一方、悪性黒色腫は縁がギザギザしていたり、色がにじみ出して境界がぼやけていたりすることがあります。

C:Color(色調)

正常なほくろは色が均一ですが、悪性黒色腫では一つのほくろの中に茶色、黒色、赤色、白色などさまざまな色が混在し、まだらになっていることがあります。もともと褐色だったほくろが徐々に濃い黒色に変化した場合も要注意です。

D:Diameter(直径)

一般的なほくろは直径6mm以下ですが、悪性黒色腫は6mm以上の大きさになることが多いとされています。ただし、初期の段階では小さいこともあるため、大きさだけで判断することはできません。

その他の注意すべき変化

ABCDルールに加えて、以下のような変化がある場合も、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

  • 短期間(数か月)で急激に大きくなった
  • 表面が崩れたり、出血したりする
  • かゆみや痛みがある
  • 盛り上がりが急に増した
  • 周囲に色素が広がっている

これらの特徴が4つ以上当てはまる場合は悪性の可能性が高まりますが、良性のほくろでもこれらの特徴を持つことがあるため、自己判断は禁物です。皮膚科専門医によるダーモスコピー検査を受けることで、より正確な診断が可能になります。

ダーモスコピー検査について

ダーモスコピー検査は、特殊な拡大鏡(ダーモスコープ)を使って、皮膚表面を10〜30倍に拡大して観察する検査です。偏光レンズや専用ジェルを用いることで、皮膚表面の乱反射を抑え、表皮の下にある真皮浅層レベルの色素分布や血管の状態を詳しく観察できます。

この検査は痛みがなく、保険適用で自己負担は数百円程度です。ダーモスコピーに習熟した皮膚科医が行えば、診断精度が大幅に向上するとされており、メラノーマと良性のほくろを見分けるための重要な検査となっています。


4. ほくろ除去で保険適用になる条件

「ほくろ除去は保険が使えるの?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。結論から言えば、一定の条件を満たせば保険適用でほくろを除去することが可能です。

保険適用となる主なケース

保険診療でほくろ除去が認められるのは、医学的な必要性がある場合に限られます。具体的には、以下のようなケースが該当します。

悪性腫瘍(皮膚がん)の疑いがある場合は、保険適用となります。ダーモスコピー検査や視診で悪性黒色腫や基底細胞がんなどの可能性が否定できない場合、切除して病理検査を行うことが医学的に必要と判断されます。

日常生活に支障をきたしている場合も保険適用の対象となります。たとえば、まぶたの上にあるほくろが視界を妨げている、顔を洗うときに引っかかる、ひげを剃るときに出血する、衣服の着脱時に擦れて痛みがある、といったケースが該当します。

炎症を繰り返している場合は、ほくろが慢性的に刺激を受けて炎症を起こしたり、出血を繰り返したりしている場合、感染リスクがあるため治療の必要性が認められます。

隆起したほくろの多くは、上記のいずれかに該当する可能性があるため、保険適用で除去できるケースが比較的多いといえます。ただし、最終的な判断は医師の診察によって行われるため、まずは専門医に相談することが重要です。

保険適用の診療科

保険適用でほくろ除去を行っている主な診療科は、皮膚科と形成外科です。両科とも皮膚腫瘍の診断・治療を専門的に扱っており、メスでの切除と病理検査を同時に行うことができます。

特に形成外科では、見た目にも配慮した傷の処理を重視しており、縫合の方向や糸の種類など、できるだけ傷跡が目立たないよう工夫された施術が受けられます。顔や首など人目につきやすい部位のほくろ除去を検討されている方には、形成外科専門医のいる医療機関がおすすめです。


5. 保険適用されないケース

一方で、以下のような場合は保険適用外(自由診療)となります。

美容目的の場合

「見た目が気になる」「コンプレックスを解消したい」といった美容目的でのほくろ除去は、医学的な治療ではなく、自由診療(自費)となります。明確な医療的必要がない場合は、全額自己負担となることを理解しておきましょう。

特定の治療法を選択する場合

保険診療でのほくろ除去は、原則としてメスによる切除(外科手術)が基本となります。傷跡が残りにくいとされるCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)による除去は、多くの場合、保険適用外となります。

「切らずに取りたい」「傷跡を最小限にしたい」という希望でレーザー治療を選択する場合は、自由診療となることがほとんどです。

複数のほくろを一度に除去する場合

保険診療では、原則として1回の手術で除去できるほくろは1箇所までとされている医療機関が多いです。複数のほくろを同時に除去したい場合は、保険適用の範囲が限られる場合があるため、事前に医師に確認することをおすすめします。


6. 隆起したほくろの除去方法

隆起したほくろを除去する方法には、いくつかの選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、医師と相談の上、ご自身に合った方法を選びましょう。

切除縫合法(保険適用可能)

切除縫合法は、ほくろをメスで紡錘形(ラグビーボール型)に切除し、周囲の皮膚を引き寄せて縫合する方法です。保険診療で最も一般的に行われる手術法であり、以下のような特徴があります。

メリットとしては、ほくろを根元から完全に除去できるため、再発のリスクが低いこと、切除した組織を病理検査に提出できるため、良性・悪性の確定診断が可能なこと、保険適用で費用を抑えられることが挙げられます。

デメリットとしては、縫合した部分に線状の傷跡が残ること(ほくろの直径の2〜3倍程度の長さ)、抜糸のための通院が必要なこと(顔で約1週間後、体で約2週間後)があります。

切除縫合法は、直径5mm以上の大きなほくろや、悪性が疑われるほくろ、盛り上がりの強いほくろに適した方法です。形成外科では、皮膚の張力やしわの方向(RSTL:弛緩皮膚張力線)を考慮し、できるだけ傷跡が目立たないよう配慮した施術が行われます。

くり抜き法(保険適用可能)

くり抜き法は、円筒状の刃が付いた「トレパン」または「パンチ」と呼ばれる器具を使って、ほくろを円形にくり抜く方法です。以下のような特徴があります。

メリットとしては、切除縫合法に比べて傷跡が小さく済むこと、ほくろの根っこまでアプローチできること、小さいほくろ(直径3mm未満)の場合は縫合不要で自然に傷が塞がることがあります。

デメリットとしては、大きなほくろには適さないこと、くり抜いた後に凹みが残る可能性があること、縫合した場合でも傷跡がやや目立つことがある点です。

くり抜き法は、直径3〜4mm程度の比較的小さく、根が深いタイプのほくろ除去に適しています。

レーザー治療(自由診療)

CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)による除去は、レーザーの熱エネルギーでほくろの組織を蒸発させる方法です。

メリットとしては、メスを使わないため出血が少ないこと、施術時間が短いこと、傷跡が比較的残りにくいことが挙げられます。

デメリットとしては、保険適用外のため費用が高くなること、深く根を持つほくろには不向きなこと、病理検査ができないため悪性の確定診断ができないこと、再発の可能性があることです。

レーザー治療は、平坦で小さなほくろや、美容目的での除去に適していますが、隆起したほくろの場合は切除法が推奨されることが多いです。

ラジオ波メス(高周波メス)

ラジオ波(高周波)を照射するメスを使って、ほくろの組織を切除・蒸発させる方法です。切除と止血を同時に行えるため、出血が少ないのが特徴です。

直径1〜6mm程度のほくろに適しており、2mm以下の小さなほくろは縫合不要で自然に傷が塞がります。3mm以上の場合は縫合を行うことで、傷跡がきれいに治りやすくなります。


7. 治療の流れ

隆起したほくろの除去を検討されている方のために、一般的な治療の流れをご紹介します。

ステップ1:カウンセリング・診察

まずは皮膚科または形成外科を受診し、医師の診察を受けます。視診に加えて、ダーモスコピー検査を行い、ほくろの状態(良性・悪性の可能性、大きさ、深さなど)を詳しく調べます。

この段階で、保険適用になるかどうか、どの治療法が適しているか、費用の目安、術後の経過などについて説明を受けます。疑問や不安があれば、遠慮なく質問しましょう。

ステップ2:術前検査(必要に応じて)

大きなほくろの除去や、全身状態の確認が必要な場合は、術前に血液検査などを行うことがあります。小さなほくろの場合は、当日に手術を行えることもあります。

ステップ3:手術当日

手術は通常、局所麻酔(歯の治療と同じような注射麻酔)で行われます。麻酔が効くまで5〜10分ほど待ち、その後、選択した方法でほくろを除去します。

手術時間は、縫合なしの場合で数分程度、縫合ありの場合でも1cmあたり5分程度が目安です。局所麻酔が効いているため、手術中の痛みはほとんどありません。

切除したほくろは、病理検査に提出されます(保険診療の場合)。

ステップ4:術後の処置

手術後は、処方された軟膏を塗り、ガーゼやテープで患部を保護します。当日または翌日からシャワーでの洗浄が可能ですが、長時間の入浴は避けます。

縫合した場合は、指定された日(顔で約1週間後、体で約2週間後)に抜糸のために来院します。

ステップ5:病理検査結果の確認

切除したほくろの病理検査結果は、通常1〜2週間程度で出ます。良性であれば経過観察、悪性の場合は追加の治療が必要になることがあります。


8. 保険診療と自由診療の費用比較

ほくろ除去の費用は、保険診療か自由診療かによって大きく異なります。

保険診療の場合(3割負担)

保険適用でほくろを切除する場合、費用の目安は以下の通りです。

露出部(顔・首・腕など)のほくろの場合、3割負担で約5,000〜9,000円程度です。非露出部(背中・腹部・脚など)のほくろの場合、3割負担で約3,000〜6,000円程度となります。

この費用には、手術費、診察料、病理検査料、投薬(軟膏など)が含まれるケースが多く、トータルで1万円を超えることは少ないとされています。ただし、ほくろの大きさや部位、複雑さによって費用は変動します。

自由診療の場合

自由診療(レーザー治療など)の場合、費用はクリニックによって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

CO2レーザーの場合、1箇所(3mm以下)で約5,000〜15,000円程度、3〜5mmで約10,000〜20,000円程度、5mm以上で約15,000〜30,000円程度となることが多いです。

電気メスの場合、1箇所(3mm以下)で約5,000〜10,000円程度が相場です。

自由診療では、ほくろの大きさが大きいほど費用が高くなる傾向があります。複数のほくろを同時に除去する場合は、セット料金が設定されていることもあります。

費用を抑えるポイント

費用を抑えたい場合は、以下の点を検討してみてください。

まず、保険適用の可否を確認することが大切です。日常生活に支障がある、悪性の疑いがあるなど、保険適用の条件を満たしている可能性があれば、まずは保険診療が可能な医療機関を受診しましょう。

次に、複数のクリニックで相談することをおすすめします。自由診療の場合、料金設定はクリニックによって異なるため、複数の医療機関でカウンセリングを受けて比較検討するのも一つの方法です。

また、ほくろが小さいうちに除去することも重要です。ほくろは放置すると大きくなることがあり、その分、除去に必要な費用や傷跡の大きさも増す可能性があります。


9. 術後のケアとダウンタイム

ほくろ除去後は、適切なアフターケアを行うことで、傷跡をきれいに治すことができます。

ダウンタイムの目安

ダウンタイム(日常生活に支障が出る期間)は、施術方法によって異なります。

切除縫合法の場合、術後1〜2週間で抜糸、赤みが落ち着くまでに3〜6か月、傷跡が目立たなくなるまでに6か月〜1年程度かかります。

くり抜き法の場合、縫合なしなら1〜2週間で傷が塞がり、縫合ありなら1〜2週間で抜糸となります。

レーザー治療の場合、1〜2週間でかさぶたが取れ、赤みが落ち着くまでに1〜3か月程度です。

術後の注意点

患部の清潔を保つことが重要です。シャワーは当日または翌日から可能ですが、患部を泡立てた石けんで優しく洗い、処方された軟膏を塗ってガーゼやテープで保護します。

紫外線対策を徹底することも大切です。術後の肌は非常にデリケートで、紫外線の影響を受けやすい状態です。外出時は日焼け止め(低刺激・紫外線吸収剤フリーのものがおすすめ)を塗り、帽子や日傘で紫外線を避けましょう。色素沈着を防ぐためにも、半年〜1年は念入りな紫外線対策が必要です。

患部への刺激を避けることも必要です。かさぶたを無理に剥がしたり、傷跡を強く擦ったりしないようにしましょう。また、激しい運動や飲酒は血行を促進し、出血や腫れの原因となるため、術後数日〜1週間は控えることをおすすめします。

保湿ケアを行うことで、肌の乾燥は傷の治りを遅くするため、保湿剤を使って肌の潤いを保ちましょう。

テーピングを継続することも効果的です。切除縫合法の場合、縫合部位に緊張がかかると傷跡が広がる可能性があるため、医師の指示に従って一定期間テーピングを行います。

ほくろ除去に適した季節

紫外線対策の観点から、ほくろ除去は紫外線量が少ない秋から冬(11月〜1月頃)が適しているとされています。特に12月は1年で最も紫外線量が低下するため、この時期に施術を受けると、術後のケアがしやすくなります。

ただし、春や夏に施術を受ける場合でも、紫外線対策を徹底すれば問題ありません。ご自身のスケジュールに合わせて、無理のないタイミングで受診しましょう。


10. よくある質問

Q1:ほくろ除去は痛いですか?

A:局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんどありません。麻酔薬を注入する際にチクッとした痛みを感じることがありますが、数秒で終わります。術後は麻酔が切れるとジンジンした痛みを感じることがありますが、痛み止めを処方しますので心配ありません。

Q2:ほくろを取ると癌になりますか?

A:ほくろを取ること自体が癌を引き起こすという医学的根拠はありません。むしろ、悪性の疑いがあるほくろを早期に切除し、病理検査で確認することで、皮膚癌の早期発見・早期治療につながります。

Q3:ほくろ除去後、再発することはありますか?

A:切除縫合法でほくろを根元から完全に除去した場合、再発のリスクは非常に低いです。一方、レーザー治療では、深い層に母斑細胞が残っていると再発することがあります。

Q4:顔のほくろ除去後、メイクはいつからできますか?

A:保護テープの上からであれば、施術当日からメイクが可能な場合が多いです。患部への直接のメイクは、テープを外した後(1〜2週間後)から可能ですが、刺激の少ない化粧品を使用することをおすすめします。

Q5:ほくろ除去後の傷跡は目立ちますか?

A:術後しばらくは赤みが残りますが、時間の経過とともに目立たなくなっていきます。切除縫合法の場合、半年〜1年程度で傷跡はほとんど分からなくなることが多いです。紫外線対策や保湿ケアを徹底することで、傷跡をきれいに治すことができます。

Q6:仕事や学校は休む必要がありますか?

A:多くの場合、ほくろ除去は日帰り手術で行われ、翌日から通常通りの生活が可能です。ただし、顔の目立つ位置に保護テープを貼る必要があるため、接客業などの方は数日間のお休みを検討されることもあります。

Q7:子どものほくろも除去できますか?

A:子どものほくろは基本的に心配する必要はなく、経過観察で問題ないケースがほとんどです。ただし、急激に大きくなったり、変形したりする場合は、皮膚科専門医の診察を受けることをおすすめします。


11. 渋谷でほくろ除去を検討されている方へ

渋谷は交通アクセスの良さから、都内はもちろん、近隣県からも通院しやすいエリアです。ほくろ除去を検討されている方は、以下のポイントを参考にクリニックを選んでみてください。

クリニック選びのポイント

ダーモスコピー検査が可能かどうかを確認しましょう。ほくろ除去の前に、悪性の可能性を適切に評価できる体制が整っているかは重要です。

形成外科専門医または皮膚科専門医が在籍しているかも大切なポイントです。専門医による診察・手術を受けることで、より安全で美しい仕上がりが期待できます。

保険診療に対応しているかどうかも確認しましょう。保険適用の可能性がある場合、保険診療を行っている医療機関を選ぶことで費用を抑えられます。

病理検査を実施しているかも重要です。切除したほくろの病理検査を行うことで、良性・悪性の確定診断が可能です。

カウンセリングが丁寧かどうかも選ぶ際のポイントになります。手術のメリット・デメリット、リスク、費用などを分かりやすく説明してくれるクリニックを選びましょう。

まずは専門医に相談を

「このほくろ、取った方がいいのかな?」「保険が使えるのかな?」と迷っている方は、まずは皮膚科または形成外科を受診して、専門医の診察を受けることをおすすめします。

保険適用の可否は医師による診断に基づくため、自己判断せずに相談することが大切です。診察を受けることで、ご自身のほくろの状態や、最適な治療法、費用の目安などを知ることができます。

隆起したほくろでお悩みの方が、適切な治療を受け、快適な日常生活を送れるようになることを願っています。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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