💉 マンジャロを「なんとなく」冷蔵庫に入れていませんか?
保管方法を間違えると、薬の効果がゼロになってしまう可能性があります。せっかくの治療が台無しに…😱
この記事を読めば、正しい保管方法・外出時の持ち運び・劣化のサインまで、すべてわかります。
💬 「旅行中はどうすればいい?」「うっかり凍らせたかも…」そんな不安、このまま読めば解決します👇
目次
- マンジャロとはどのような薬か
- マンジャロの保管に冷蔵庫が必要な理由
- 冷蔵庫保管の正しい温度と場所
- 冷蔵庫で保管する際の具体的な注意点
- 冷凍してしまった場合はどうなるか
- 外出・旅行時のマンジャロの持ち運び方法
- 室温保管が許可される条件と期間
- 使用期限と保管期限の考え方
- マンジャロが劣化しているかを見分ける方法
- 保管に関してよくある疑問
- まとめ
⚡ この記事のポイント
- 📌 保管温度は2〜8℃の冷蔵室が基本
- 📌 凍結・高温・直射日光は絶対NG!
- 📌 室温保管は30℃以下・最長21日間まで
- 📌 少しでも不安があればすぐクリニックへ相談を
💡 マンジャロとはどのような薬か
マンジャロは、イーライリリー社が開発したチルゼパチドという成分を含む注射薬です。GIP(グルコース依存性インスリン分泌促進ポリペプチド)受容体とGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体の両方に作用する「デュアルアゴニスト」として知られており、2型糖尿病の血糖コントロールに用いられます。日本では2023年に2型糖尿病治療薬として承認されました。
また、体重を減少させる効果が高いことから、肥満症の治療薬としても世界的に注目されており、国内でも肥満症に対する適応の拡大が進んでいます。クリニックによっては自由診療として体重管理目的で処方されるケースもあります。
マンジャロはプレフィルドペン型の注射デバイスに充填されており、週1回の皮下注射で使用します。注射部位は腹部、大腿部、上腕部などが一般的です。注射針が非常に細く、使用方法も比較的シンプルなため、医師や看護師の指導のもとで自己注射が可能な薬剤です。
こうしたプレフィルド型の注射薬は、タンパク質を主成分とする生物学的製剤であることが多く、温度変化に対して非常に敏感です。チルゼパチドもペプチド製剤であるため、保管環境が薬の品質に大きく影響します。そのため、保管方法を正しく理解し実践することが、治療効果を得るための基本となります。
Q. マンジャロの冷蔵庫保管で適切な場所はどこですか?
マンジャロは2〜8℃の冷蔵室で保管することが添付文書で義務付けられています。開閉のたびに温度変化が生じるドアポケットや、凍結リスクのある冷却パネル付近は避け、温度が安定した中段や奥側に元の外箱に入れた状態で保管するのが理想的です。
📌 マンジャロの保管に冷蔵庫が必要な理由
マンジャロに含まれるチルゼパチドはペプチド(タンパク質の一種)です。ペプチドは熱や光に弱く、高温にさらされると構造が変性し、薬としての効果を失ってしまいます。これを「タンパク変性」といいます。一度変性してしまった薬は、見た目に変化がない場合でも効果が大幅に低下したり、場合によっては有害な物質が生成されることがあります。
冷蔵庫での保管が推奨される最大の理由は、低温環境によってタンパク変性を防ぎ、薬の成分を安定した状態に保つためです。日本の添付文書でも「2〜8℃の冷所で保管すること」と明記されており、これはメーカーが安全性と有効性を保証するための基準温度です。
また、直射日光も薬の劣化を促進します。紫外線はペプチド結合を破壊する力があり、日光が当たる場所での保管は厳禁です。冷蔵庫での保管は、低温環境と遮光という二つの目的を同時に達成できる最適な方法と言えます。
さらに、マンジャロは週に一度しか使用しない薬です。次の注射までの間、1週間近くにわたって保管し続ける必要があるため、適切な保存環境を維持することが特に重要になります。
✨ 冷蔵庫保管の正しい温度と場所
マンジャロの添付文書には、保管温度として「2〜8℃」が指定されています。この温度帯は一般的な家庭用冷蔵庫の「冷蔵室」に相当します。冷蔵庫を使用する際には、いくつかのポイントを意識して保管場所を選ぶ必要があります。
まず、冷蔵室の中でも温度が安定している場所を選ぶことが重要です。冷蔵庫のドアポケットは、開閉のたびに外気が入り込むため温度変化が大きく、2〜8℃の範囲を超えることがあります。そのため、ドアポケットへの保管は避けるべきです。冷蔵庫の中段や奥側など、温度が比較的安定している場所に保管するのが理想的です。
次に、冷却パネル(冷気が出る部分)の直近に置くことも避けてください。冷蔵庫内の冷却装置に近い場所は局所的に温度が低くなりやすく、薬が凍結してしまうリスクがあります。凍結はマンジャロにとって非常に有害であり、一度凍らせてしまうと薬を使用することができなくなります。
保管する際は、元の箱に入れた状態で保管することが推奨されます。外箱には遮光の効果があるほか、万が一の落下による破損を防ぐ役割もあります。また、箱に記載された使用期限も確認しやすくなります。
まとめると、推奨される保管場所は以下のような条件を満たす場所です。冷蔵室の中段または奥側、直射日光が当たらない場所、冷却パネルから離れた場所、ドアポケット以外の場所、そして子どもの手の届かない安全な位置です。
Q. マンジャロを誤って冷凍した場合はどう対処すべきですか?
マンジャロを冷凍してしまった場合は、絶対に使用してはいけません。凍結によりチルゼパチドのペプチド構造が変質し、見た目に変化がなくても薬効が失われている可能性があります。気づいた時点で使用を中止し、処方を受けたクリニックに速やかに連絡して廃棄方法を含む指示を仰いでください。
🔍 冷蔵庫で保管する際の具体的な注意点
冷蔵庫保管にあたっては、いくつかの具体的な注意点があります。これらを守ることで、薬の品質を最後まで維持し、安全に使用することができます。
一つ目の注意点は、冷蔵庫の温度設定の確認です。家庭用冷蔵庫の温度は機種や設定によって異なります。特に夏場は冷蔵庫の扉の開閉が増えるため、庫内温度が上昇しやすくなります。冷蔵庫の温度設定を「強」にするか、庫内温度を測定できる温度計を活用することで、常に2〜8℃の環境を維持できているか確認することをおすすめします。
二つ目は、食品との混在を避けることです。冷蔵庫内には様々な食品が保管されていますが、臭いや液体が薬に付着することを防ぐため、ジップロックや密閉容器に入れて保管すると良いでしょう。また、薬が食品の影に隠れて見落とされないよう、取り出しやすい場所に保管することも大切です。
三つ目は、停電や冷蔵庫の故障への備えです。夏場の台風時期や大規模な停電が起きた場合、冷蔵庫が機能しなくなることがあります。その際は、薬を保冷剤とともに保冷バッグに移して保管し、できるだけ早く処方したクリニックや薬局に問い合わせることが重要です。温度管理が不明確な場合は、医療機関に使用の可否を相談してください。
四つ目は、他の家族が誤って使用しないようにすることです。マンジャロは処方箋医薬品であり、使用する本人以外が使用することは絶対に避けなければなりません。見やすい場所に「薬・さわらないでください」などの表示をするか、鍵のかかる場所に保管することを検討してください。特に子どもがいる家庭では細心の注意が必要です。
💪 冷凍してしまった場合はどうなるか
マンジャロは絶対に冷凍してはいけません。これは製品の添付文書にも明確に記載されていることです。では、万が一冷凍してしまった場合にはどうなるのでしょうか。
チルゼパチドなどのペプチド製剤は、凍結されることでタンパク質の構造が壊れ、薬の成分が変質します。凍結によって製剤中の水分が氷結し体積が膨張することで、薬液の均一性が失われ、成分の分布が不均一になることがあります。また、解凍の過程でも変性が進行します。
一度凍結したマンジャロは、見た目や色が変わっていなくても使用してはいけません。凍結した薬を使用した場合、期待される効果が得られないだけでなく、変質した成分による予期しない副作用が生じるリスクもゼロではありません。
冷凍してしまったことに気づいた場合は、絶対に使用せず、処方を受けたクリニックや薬局に連絡して指示を仰いでください。廃棄の方法についても、自分で判断せず医療機関に相談することが望ましいです。
冷凍を防ぐためには、前述のように冷却パネル近くへの保管を避けることが重要です。また、冷蔵庫の温度設定が「強」になりすぎていると庫内の一部が-1℃以下になることがあるため、温度計で確認することが有効です。

🎯 外出・旅行時のマンジャロの持ち運び方法
マンジャロは週1回の注射であるため、旅行や出張のタイミングと重なることもあります。外出時や旅行時には、冷蔵庫以外で薬を適切に管理しなければなりません。ここでは、外出時の持ち運び方法について詳しく解説します。
外出時の基本となるのは、保冷バッグと保冷剤の活用です。マンジャロを保冷剤とともに保冷バッグに入れることで、外出中も2〜8℃の環境を維持することができます。ただし、保冷剤が直接薬に触れると凍結する危険性があるため、タオルや布で保冷剤を包み、薬が直接触れないようにしてください。
市販の医薬品専用保冷ケースも有効です。インスリンなどの注射製剤向けに設計された保冷ケースは、適切な温度を長時間維持できるよう工夫されており、旅行時に非常に便利です。薬局やインターネット通販で購入できるため、事前に準備しておくと安心です。
飛行機での移動の場合、注意すべき点があります。航空機の貨物室(預け入れ荷物)は気温が非常に低く、場合によっては氷点下になることもあります。マンジャロを預け入れ荷物に入れると凍結してしまう危険性があるため、必ず機内持ち込みの手荷物として携帯してください。国際線の場合、液体物の機内持ち込みに関するルールがありますが、処方された医薬品は医師の処方箋や英文診断書を用意することで持ち込みが認められることが多いです。事前に航空会社に確認することをおすすめします。
宿泊を伴う旅行では、ホテルの冷蔵庫を活用する方法があります。ホテルの客室内冷蔵庫も通常2〜8℃程度に設定されているため、宿泊中はホテルの冷蔵庫で保管することができます。ただし、ミニバーとして使用されている冷蔵庫は飲料物が多く入っており、温度が適切でない場合があります。チェックイン時にフロントに相談し、適切な冷蔵保管環境を確認しておくと良いでしょう。
長期間の旅行を計画している場合は、旅行出発前に処方クリニックに相談することをおすすめします。旅行先での注射スケジュールの調整や、現地での対応方法についてアドバイスを受けることができます。
Q. 旅行中にマンジャロを飛行機で持ち運ぶ際の注意点は?
マンジャロを飛行機で持ち運ぶ際は、必ず機内持ち込み手荷物として携帯してください。航空機の貨物室は氷点下になる場合があり、凍結による薬の変質リスクがあります。国際線では処方箋や英文診断書を準備すると持ち込みが認められやすく、事前に航空会社への確認も推奨されます。
💡 室温保管が許可される条件と期間
マンジャロは基本的に冷蔵保管が原則ですが、添付文書では一定の条件下での室温保管が認められています。この点について正確に理解しておくことは、日常生活でのマンジャロの取り扱いをより柔軟にするために役立ちます。
製品の情報によると、マンジャロは30℃以下の室温であれば最大21日間(3週間)の保管が可能とされています。これは、毎回外出するたびに保冷バッグを準備することが難しい場合や、短期間の旅行などの際に適用できる情報です。
ただし、この室温保管には重要な条件があります。室温は必ず30℃以下であること、直射日光を避けること、そして21日間を超えて室温保管した薬は使用しないことです。夏場の日本では、室内でも30℃を超えることが珍しくありません。エアコンのない部屋や、日中誰もいない部屋では室温が大幅に上昇することがあるため、室温保管を選択する際は温度計で確認することが重要です。
また、室温保管に切り替えた後に再び冷蔵庫に戻した場合でも、室温保管の累計期間はカウントされ続けます。「冷蔵庫に戻したからリセットされる」というわけではないため、この点には注意が必要です。室温保管を始めた日付をメモしておき、21日間以内に使用できる場合にのみ室温保管を選択してください。
なお、室温保管が可能な「30℃以下21日間」という基準はメーカーが安定性試験に基づいて設定したものです。この条件を少しでも超えた場合は安全性が保証されないため、不明な点があれば必ず処方医や薬剤師に確認することをおすすめします。
📌 使用期限と保管期限の考え方
マンジャロには使用期限が設定されており、外箱やプレフィルドペンに印字されています。使用期限を過ぎた薬は使用してはいけません。使用期限は、製品が適切な条件(2〜8℃の冷蔵保管)で保存された場合に有効性と安全性が保証される期限です。
処方時には、処方された量が適切な期間内に使い切れるように計算されているはずです。しかし、副作用や体調変化により注射を一時中断する場合や、予定通りに使用できなかった場合は、残った薬の使用期限に注意が必要です。
使用期限が近づいている場合や、すでに過ぎてしまった場合は、自己判断で使用せずに処方クリニックに連絡してください。期限切れの薬は有効成分が分解・変質している可能性があり、期待した効果が得られないだけでなく、安全上のリスクがある場合もあります。
また、室温保管を開始してから21日間以内に使用期限が到来する場合は、当然ながら使用期限の日付が優先されます。「室温保管21日間」と「印字された使用期限」のうち、早い方の日付を守ることが重要です。
処方を受ける際には、次の受診日や注射スケジュールを考慮して処方量が決定されることが一般的です。万が一薬が余った場合や、スケジュールが大幅に変更になった場合は、次回の受診時に医師に相談して適切な処方量に調整してもらうことをおすすめします。
Q. マンジャロの室温保管はどのような条件で認められますか?
マンジャロは30℃以下の室温環境であれば、累計21日間までの室温保管が認められています。ただし直射日光は避けることが必須条件です。冷蔵庫に戻しても室温保管の累計期間はリセットされない点に注意が必要です。夏場は室内でも30℃を超えることがあるため、温度計での確認が重要です。
✨ マンジャロが劣化しているかを見分ける方法
保管状態が心配な場合や、誤って不適切な環境に置いてしまった場合には、使用前に薬液の状態を確認することが重要です。マンジャロのプレフィルドペンには観察窓(薬液が見える透明な部分)があり、注射前に薬液の状態を確認することが推奨されています。
正常なマンジャロの薬液は、無色から淡黄色透明で、微粒子や浮遊物がなく均一な状態です。以下のような変化が見られる場合は使用しないでください。
一つ目は、薬液が濁っている場合です。透明であるべき薬液が白く濁っていたり、曇って見える場合は変質のサインです。二つ目は、浮遊物や粒子が見られる場合です。薬液の中に白い粒や浮遊物が確認できる場合は、タンパク質が凝集している可能性があります。三つ目は、変色している場合です。正常な薬液は無色〜淡黄色ですが、茶色や橙色などに変色している場合は使用を中止してください。四つ目は、薬液が固形化・結晶化している場合です。凍結後に解凍した際にみられることがあります。
これらの変化が確認できた場合は、いかなる理由があっても使用せず、すぐに処方を受けたクリニックに連絡してください。見た目に問題がなくても、不適切な保管環境にさらされた場合は使用を避け、医療機関に相談することが最も安全な選択です。
なお、冷蔵庫から取り出した直後の薬液は冷えているため、少し乳白色に見えることがありますが、室温に戻すと透明になることがあります。これは一般的な現象ですが、室温に戻しても透明にならない場合は使用しないでください。
🔍 保管に関してよくある疑問

マンジャロの保管方法に関して、患者から寄せられることの多い疑問についてまとめて解説します。
まず、「注射する直前に冷蔵庫から出す必要はありますか?」という疑問があります。冷蔵庫から取り出したばかりの薬液は冷たく、注射時に痛みを感じることがあります。注射の30分〜1時間前に冷蔵庫から取り出し、自然に室温に戻してから使用することで、注射時の不快感を軽減できます。ただし、室温に戻す時間は直射日光を避け、涼しい場所で行ってください。この30分〜1時間の室温保管は、21日間のカウントには含まれません(連続して室温保管した時間の累計でカウントされます)。
次に、「冷蔵庫が壊れてしまい、何時間か室温に置いていましたが、使えますか?」という疑問です。室温保管の温度(30℃以下)と時間(累計21日以内)の条件を満たしている場合は使用可能ですが、条件を超えていた可能性がある場合は使用せず、クリニックに相談してください。
「子どもが誤って触ってしまいましたが、問題ありませんか?」という疑問もよく聞かれます。注射針キャップが外れていない状態で触られた場合は、外観の確認を行い、変化がなければ使用できる可能性があります。ただし、針キャップが外れていた場合や、落下させた場合は、使用を避けクリニックに問い合わせることを推奨します。
「夏の車内に一時的に置いてしまいましたが、使えますか?」という疑問についてです。夏の車内は非常に高温になり、場合によっては60〜70℃に達することもあります。このような高温環境にさらされた薬は使用しないでください。車内への放置は絶対に避けるべきです。
「薬局で受け取ってから帰宅するまでの時間、常温に置いても大丈夫ですか?」という疑問です。薬局から帰宅するまでの短時間(1〜2時間程度)の室温暴露は、通常問題ありません。ただし、夏場の高温時には保冷バッグを活用することをおすすめします。また、この時間も累計21日間のカウントに含まれることを念頭に置いてください。
「使用済みのペンの廃棄方法は?」という疑問についても解説します。使用済みのマンジャロのペンは、使用した針を専用の廃棄容器(シャープスコンテナ)に入れ、ペン本体は地域のルールに従って廃棄してください。処方クリニックや薬局で廃棄を受け付けている場合もあります。針は絶対に一般ゴミとして捨てないでください。
「マンジャロを職場のロッカーや引き出しに保管しても大丈夫ですか?」という疑問についてです。職場での保管は基本的には推奨されません。会社の冷蔵庫がある場合はそちらに保管する方が安心です。冷蔵庫がない場合は、室温保管の条件(30℃以下、21日間以内)を満たすことができるかを確認した上で判断してください。夏場は職場の室温が30℃を超えることもあるため、特に注意が必要です。
「複数本をまとめて冷蔵保管する際の注意点は?」という疑問についてです。複数本保管する場合は、使用期限が早いものを手前に並べる習慣をつけることで、期限切れを防ぐことができます。また、それぞれの薬が重なって落下しないよう、安定した場所に立てて保管することをおすすめします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、マンジャロを処方する際に保管方法についてのご説明を丁寧に行っておりますが、それでも「うっかり冷凍してしまった」「夏場の車内に置き忘れた」といったご相談をいただくケースが少なくありません。チルゼパチドはペプチド製剤であるため温度変化に非常に敏感であり、見た目に変化がなくても薬効が失われている可能性があることをぜひ覚えておいていただきたいと思います。保管に少しでもご不安を感じた際は、自己判断で使用を続けるのではなく、遠慮なく当院までご相談ください。」
💪 よくある質問
マンジャロの添付文書では「2〜8℃」の冷蔵室での保管が指定されています。ドアポケットは開閉のたびに温度変化が生じるため避け、冷蔵庫の中段や奥側など温度が安定した場所に、元の外箱に入れた状態で保管することが理想的です。
冷凍してしまったマンジャロは絶対に使用しないでください。凍結によってチルゼパチドのペプチド構造が変質し、見た目に変化がなくても薬効が失われている可能性があります。気づいた場合はすぐに処方を受けたクリニックに連絡し、廃棄方法も含めて指示を仰いでください。
保冷バッグと保冷剤を活用し、保冷剤が直接薬に触れないようタオルで包んでください。飛行機での移動の場合、貨物室は氷点下になる恐れがあるため、必ず機内持ち込み手荷物として携帯してください。宿泊先ではホテルの冷蔵庫を活用する方法も有効です。
室温30℃以下の環境であれば、累計21日間(3週間)までの室温保管が認められています。ただし直射日光は避けてください。なお、冷蔵庫に戻しても室温保管の累計期間はリセットされません。夏場は室内でも30℃を超えることがあるため、温度計での確認が必要です。
注射前に観察窓から薬液を確認し、正常であれば無色〜淡黄色の透明な状態です。薬液が白く濁っている、浮遊物や粒子が見られる、変色しているなどの異常が確認できた場合は使用しないでください。不安な点があれば自己判断せず、当院までご相談ください。
🎯 まとめ
マンジャロの保管方法について、冷蔵庫での保管を中心に詳しく解説しました。マンジャロは有効成分のチルゼパチドがペプチドであるため、温度管理が非常に重要な薬剤です。正しい保管方法を守ることで、薬の効果を最大限に引き出し、安全に治療を継続することができます。
基本的なポイントとして、通常は2〜8℃の冷蔵室で保管し、冷凍は絶対に避けることが最重要事項です。冷蔵庫の中でも温度変化が大きいドアポケットや、凍結リスクがある冷却パネル付近は避け、元の箱に入れた状態で中段や奥に保管することが理想的です。
外出時や旅行時には保冷バッグと保冷剤を活用し、保冷剤が直接薬に触れないよう工夫してください。飛行機での移動では必ず機内持ち込みにしてください。室温保管は30℃以下の環境であれば累計21日間まで許可されていますが、夏場は室温管理に十分注意が必要です。
使用前には必ず薬液の状態を確認し、濁りや浮遊物、変色が見られる場合は絶対に使用しないでください。保管に関して少しでも疑問や不安がある場合は、自己判断せずに処方を受けたクリニックや薬局に問い合わせることが大切です。
アイシークリニック渋谷院では、マンジャロを含む注射製剤の使用方法や保管方法について、丁寧にご説明しております。保管に関するご不明点や、マンジャロを用いた治療に関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – マンジャロ(チルゼパチド)の医薬品保管方法・温度管理基準(2〜8℃冷蔵保管)および添付文書に関する規制情報
- PubMed – チルゼパチドのペプチド製剤としての温度安定性・凍結による変性リスクおよび室温保管条件に関する科学的エビデンス
- WHO(世界保健機関) – ペプチド・生物学的製剤の適切な保管温度管理(コールドチェーン維持)に関する国際的ガイドライン
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務